2019年12月10日に放送された「ガイアの夜明け」で定食チェーンの大戸屋が取り上げられていました。
テレビ東京のウェブサイトに、(以下、ウェブサイトの概要)
・2019年4月、大企業の残業規制が始まった
・法律による上限が施行され、45時間以内の月を年6回設けなければならなくなった
・創業当初から店内調理にこだわり、家庭の味を提供してきた定食チェーン・大戸屋
・店内調理へのこだわりが労働時間の増加を招いていた
・店内での仕込み時間が大幅にかかり、労働時間の削減に頭を悩ませる
・各店舗の深刻な人手不足
・埋まらないシフトは店主自らが入り埋めるので、残業時間の削減は喫緊の問題
・大戸屋で120日間、3店舗の40代店主たちに密着
・残業を減らす闘い、そしてその先に待っているものとは・・・
(以上、ウェブサイトより引用)
視聴した感想は、「大戸屋はブラック企業じゃん」です。
これだけ全国各地に店舗があるチェーン店なのに、店長にオペレーションが丸投げされている感じがしました。
社長が、密着取材していた3店舗を訪問したり、本社に店長を呼びつけるシーンがありましたが、具体策の指示がないんですよね。
残業の状態化は、店長の問題、とばかりに「このままじゃ店なくなるよ」と店長に厳しい言葉で煽るばかり。
とても、上場企業のトップマネジメントのマネジメントとは思えません。
社長が現場改善に加わっているシーンは、朝の仕込み時間の短縮に取り組む様子で、ストップウォッチを持って作業時間の短縮や作業の同時進行などを提案していた場面が映っていました。
これでは、放送後のネットは「大戸屋批判の投稿であふれるぞ」との思っていたら、案の定、そんな感じで、「社長は精神論だけ」、「具体的な指示がなく無能」といった投稿がたくさんありました。
2019年12月11日付の「ITmediaオンライン」が、タイムリーにも大戸屋の記事を載せていました。
によると、
記事では、(一部筆者加筆編集)
・定食チェーンを運営する大戸屋HDが赤字に転落した
・2019年11月に行われた2019年9月期の中間決算では、上場来初の営業赤字になった
・赤字原因は、人件費の上昇、バイトテロの発生、創業家と経営陣のお家騒動、度重なる値上げ、秋には不漁でサンマ定食が出せなかったなど、さまざまな原因が挙げられている
・特に4月に行われた値上げによる客数の減少が赤字の大きな原因されている
・昔と比べて大戸屋は大幅に値上がりしている
・しかし赤字転落の本当の原因は、値上げが足りないことにある
・・・
といったことが冒頭に書かれていました。
最後まで記事をよく読むと「値上げが足りない」の意味は「現状のビジネスモデルでは」という前提条件が付いていると思います。
利用したことがある方ならわかるように、ファストフードになれている人は、大戸屋の注文からの提供時間が非常に長いことがわかり、もしかしたらイライラするでしょう。
牛丼チェーンなどのファストフードより優位性がある部分は、
・おいしい
・メニューの種類が多い
・回転率が低いので、食後もくつろぎやすい
・といった点です。
逆に弱いのは、
・注文から提供されるまでの時間が長い
・価格がファストフードに比べ割高
・回転率が低いので売り上げも利益率も悪い
・店内調理のため仕込みの時間が長い
といった点が挙げられます。
個人的には、以前に比べて、行かなくなりました。
なぜだろう??と考えると、
「そこらじゅうにあるから」
「ファミレスみたいに長時間滞在できない」
が私の場合の理由です。
ネットでは、ガイアの夜明けを見て、「行く気になれない」という声が溢れていますが、私自身は、テレビで見た「四元豚の醤油麹漬けともろみチキンの炭火焼き定食」を食べてみたい気分になりました。
ひさびさに、行ってみようと思います。
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