2019年12月5日付の朝日新聞デジタルが、
「アナ雪2のPR漫画投稿でステマ指摘 ディズニーおわび」
という見出し記事を報じていました。
記事によれば、
・問題となったのは、7人のツイッターのアカウントから12月3日午後に投稿された漫画の画像
・いずれの漫画も「アナ雪2」に登場するキャラクターなどを描き、好意的な感想をつづっていた
・投稿時間がほぼ同じだったことなどから、ステマを疑う声がSNSなどで上がった
・一部の投稿者らは12月4日午前にPRであったことを明かし、謝罪する文言を投稿した
・ディズニー・ジャパン側は「感想漫画企画」として7人の漫画家に作画を依頼(対価契約あり)
・ディズニー・ジャパンは、広告であることを明示してもらう予定だったと説明した
・「コミュニケーションに行き届かない部分があり、明記が抜け落ちる結果となった」と釈明した
(記事の概要、ここまで)
同種の問題として、2019年11月には、京都市がイベントや施策をPRするため、吉本興業と業務委託契約を結び、所属芸人がツイッターで投稿する問題があったばかりです。
この時は、広告主の京都市は「ステマではない」と言い切ってしまい炎上となりましたが、それと比較するとディズニー・ジャパンの対応は、素早いといえるでしょう。
ちなみに、ディズニー・ジャパンは、2019年12月5日付で、
“「『アナと雪の女王2』感想漫画企画」に関するお詫び”
と題したお詫び文をウェブサイトで発表しています。
https://www.disney.co.jp/corporate/news/2019/20191205.html
謝罪文の中では、
「今後このような事がないよう、関係者一同、深く反省するとともに、コミュニケーション体制を見直し、再発防止策を講じてまいります」
と明記されています。
おそらく、契約書(または発注書)に、「SNS投稿の際には、「♯提供」、「#協賛」、「#PR」といったハッシュタグ表記をしてください」と明記し、依頼者の投稿内容をチェックする体制を確立させて、再発防止を図るのでしょう。
話題は変わりますが、先日、私のメールアドレスに、「ありがさんの生きざまや主張を取材し記事し、ウェブで公開したい」という連絡が飛び込んできました。
しかし、この手の連絡は、基本的に「裏」があり、注意が必要です。
すぐに、発信者やその会社をウェブでチェックすると、「有料PR会社」のようです。
つまり、「無料で掲載します」といいつつ、大手のメディア(テレビや雑誌)に有料で売り込みをかけることで対価を得るのが目的なわけです。
もちろん「情熱大陸」や「プロフェッショナル」のような有名番組に万が一(可能性としたら、億が一より低いでしょう(笑))取り上げられれば、お金を払ってでも出演したい!と思うかもしれませんが、それ以外は、お金の無駄遣いです。
また、世間的にも「どうせお金を支払ったPR記事(番組)でしょ」とバレバレです。
冒頭の話題に戻りますが、今の時代の宣伝は、そのものずばりのCMや広告よりも有名人のSNSを使った「クチコミマーケティング」が主流になった時代なんだなぁ、とつくづく感じ、「発信力のある人は対価がいただけてうらやましいなぁ」と感じる次第です。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ675号より)
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