2019年10月17日付の北海道新聞が、
「札幌の「ススキノラフィラ」20年5月閉店 取り壊し23年に新ビル」
という見出し記事を報じていました。
記事によると、
・札幌市中心部の商業施設「ススキノラフィラ」が、2020年5月17日に閉店する
・イトーヨーカ堂や竹中工務店など地権者企業6社はビルを取り壊し、新ビル建設に合意
・ビルの用途や規模などは今後詰める
・ホテル、商業施設を含む複合ビルなど複数の案を検討している
・早ければ2023年に開業させる
・閉店日は多くの入居テナントとの賃貸借契約が満了する20年5月末を期限に決めた
・テナント105店など関係先には既に文書で伝えられた
・ラフィラは、現在の耐震基準を満たしておらず、老朽化が進んでいる
・既存ビルは、1974年に札幌松坂屋として開業
(地上8階、地下3階、延べ床面積約5万5千平方メートル)
・ヨークマツザカヤを経て、2009年1月のロビンソン百貨店札幌店撤退後は専門店ビルとして運営
・ビルの解体と建設で少なくとも3年かかる見通し
ということだそうです。
私にとっての既存ビルで思い出深いのは、ロビンソン百貨店札幌店時代です。
待ち合わせ場所として、地下鉄すすきの駅改札を出て、ビルの地下2階に繋がる通称「ロビ地下」または、ビルの1階正面(駅前通りに面した入口)を「ロビ上」と多くの人が呼び、親しみのあるビルでした。
しかし、2003年に札幌駅ビルとして大丸札幌店が開業してからは、めっきりロビンソン札幌店の勢いは失われ、2009年に撤退となってしまいました。
ロビンソン撤退後は、記事にもあるように専門店街ラフィラとして生まれ変わりましたが、1970年半ばに建設されたビルですので「いつかはこうなる」と分かってはいた話ですが、正式に決まると寂しいものです。
話は少しそれますが、ロビンソン百貨店札幌店の最終営業日の週に、私は訪問しました。
店内をうろうろしていると、「今週で営業終了なんだ」と強く感じ、思わず携帯を出して思い出に店内を撮影しようとしました。
すると、営業最終週なので、本社の人なのか、普段よりスーツを着た明らかに販売スタッフとは違う人がたくさん店内にいて、すぐに私に駆け寄って「店内は撮影禁止です」と撮影を止められました。
ビジネスの世界の常識的な話ですが、一般的に、百貨店、スーパーなどの小売店では、店内の撮影禁止です。
その理由は、陳列方法や値引き価格といったノウハウが店外に漏れるのを嫌がるためです。
こうした「常識」はわかっていましたが、「まもなく営業終了だし、思い出に店内写真を何枚か撮ってもいいだろう」と勝手な解釈をして携帯での撮影を試みようとしたわけですが、前述したように本社?スタッフに止められたわけです。
この時の自分を正当化するつもりはありませんが、最近は、この「小売店での店内撮影禁止」の基本が変化しているようです。
例を挙げれば、家電量販店のビックカメラ。
ビックカメラは、店内撮影を禁止していません。
おそらく、インスタなどSNS全盛の時代なので、ポップや陳列映えする写真をたくさんSNSに投稿してもらった方が売上、認知度、イメージ等総合的に「メリットあり」と捉えているのでしょう。
それにしても、東京五輪のマラソン、競歩の「札幌開催」が、どうやら本決まりになるというのに、おそらくビルに面した道路がマラソンコースの一部にもなりそうなのに、2020年5月17日で閉店とは、タイミングが悪いです。
あと、2ヶ月半、閉店時期を遅くして、オリンピック特需で1974年からのビルの歴史のフィナーレを飾って欲しかったな、と思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ668号より)
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