2020年東京五輪の男女マラソンと競歩の会場が、東京都から札幌市に変更される可能性が出てきたそうです。
朝日新聞の記事では、東京都の小池知事が、
「唐突な形で発表された。このような進め方は多くの課題を残す。十分な説明を求める」
と発言し、
知事と近い都幹部は、
「暑さは招致の時からわかっていた話なので残念。地元がとても盛り上がっているので、知事もとても落胆しているだろう。これからの調整を考えると頭が痛い」
と心境を語り、
ベテラン都議の一人は、
「とんでもない話だ。東京の暑さはいまになって始まった話ではないので、対応不足が悔やまれる」
と憤った
ことが報じられました。
東京五輪の追加チケットの販売が、10月10日ぐらいに突然ストップしたことから、JOCや東京五輪委員会には、事前にIOCから「マラソンと競歩の会場変更」についておそらく打診の連絡が入っていたのでしょう。
個人的には、朝日新聞の報道にあるように、小池知事、小池知事に近い都庁幹部、ベテラン都議がコメントしているように「唐突は話」と思います。
また、IOCのコミュニケーションとしても、会場変更の対象種目を統括している日本陸連に事前の根回しはあったのかな?と思います。
「アスリートファースト」や「リタイア続出という最悪の記憶に残る大会にしたくない」というIOCの考えは、言い出す時期には問題がありますが、ごもっともな話ですが、話の流れとしては、あまり良い進め方とは言えなかったと思います。
世界のどの国でもそうかもしれませんが、日本の場合は特に、
・メンツをつぶされた
・理屈より感情で動く
・理屈では理解できても話の進め方に納得がいかない
・計画したのだからそのまま実行
(日本の何十年も前に計画した今となっては意味の薄れた公共工事のパターンですね)
・すでに販売したチケット販売、大会スポンサー事情
といったことが最終決定に影響を及ぼします。
IOCから直接、東京五輪委員会は連絡を受けたのでしょうから、今回は、「選手の安全を優先すべき」という世界的な「雰囲気」から現在の計画を強硬するわけにはいかなくなったと思います。
仮に、現在の案のままマラソンと競歩を実施したら、辞退する有力選手が続出し、日本は世界的に非難を浴びるでしょうからね。
それにしても、IOCが固有名詞で代替地を「札幌」と名指ししたのは、異例ではないでしょうか。
宿泊サイトをチェックすると、札幌市内はもちろん、千歳市のホテルも、マラソン競技の日は、満室でどこもかしこも予約できなくなっています。
ただ、私は、毎年8月に開催される北海道マラソン(9時スタート)を8年連続で走っていますが、汗びしょびしょになり、こまめに給水しないと脱水症になります。
また、走った後は、内臓が疲労しまくりで、夜になってようやく食欲が戻ってくるしんどいレースです。札幌でも7~8月の日中は、相当暑く30度は平気で超えます。
ただ、熱帯夜になることは、年に1~2日だけなので、早朝スタートにすれば、おそらく気温は20℃~25℃だと思うので、秋・冬に開催されるマラソンレースほどの好条件ではないですが、湿度も東京と比較すれば低いので走りやすいでしょう。
代替コースの予想ですが、マラソンの場合は、円山にある陸上競技場がゴールになるのではないでしょうか。
そうなると、ラストは東京五輪のラストほどではありませんが、ラストは坂勝負になります。
東京の雷門やスカイツリー、芝増上寺の代わりになる名所を札幌のコースに入れるとしたら、札幌テレビ塔、時計台、赤レンガ庁舎、北海道大学内のポプラ並木あたりでしょうか。
さて、どんな結果になるのか、注目です。
【好評発売中!】
『ISOの復権 マネジメントシステム認証制度が社会的価値を持つために必要なこと』
(ブイツーソリューション刊)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434262858/bloglogcom-22/ref=nosim/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)