企業経営には、「業務のスピードアップが求められている時代」といつの時代も言われています。
やはり、モノがあふれる現代社会において、いかにしてモノを売り、企業競争を勝ち抜くかを考えると、業務をスピードアップさせることは、業務効率を上げることに有益である。
「業務のスピードアップ」とは、計画を重要視し、事故や手直しがない仕事のことで、このためには、「現場力の強化」が必要といわれています。
現場力強化のための要素には、例えば、
◆経営資源(7M)
→人、材料、設備、工程、市場、金、管理
◆人間の行動パターン(5W1H)
→誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、いかにして
◆5S
→整理、整頓、清掃、清潔、しつけ
◆管理サイクル(PDCA)
→計画、実行、チェック、見直し
◆管理の3大要素
→品質、コスト、納期
◆企業の目的
→顧客満足、利益
◆働く人の目的
→従業員の幸福
があり、これらを徹底して向上させていくことが必要である。
では、これらをより向上させるためには、何が必要かと考えると「未然防止の能力を向上させること」(効率的に事故やミスを防ぐこと)であり、そのポイントは、よく言われる「3Hの原則」を管理することである。
3Hとは、いわゆる「初めて、変化、久しぶり」のことで、一般的に、私たちの経験則としてこのタイミングで、事故やミスは発生し、通常時には、滅多に発生しないことを知っています。
要は「3H」は、事故やミスを起こしやすい状況を簡潔にまとめた標語で、
◇初めて:初めて行う作業
◇変化:手順や方法が変更された作業
◇久しぶり:久しぶりに行う作業
これらの作業においては、通常時と比較して、事故やミスが発生しやすく、災害にもつながるので、効果的な未然防止を実施する上で鍵となるのです。
また、事故やミスにおけるヒューマンエラーを防止するためには、3H(初めて、久しぶり、変更)を4M(人、設備、材料、方法)の軸で捉えると、注意しやすいといわれています。
◇人:新人、職場復帰、配置転換
◇設備:新規、再稼働、修理・仕様変更
◇材料:新規材料、長期保管材料、材料変更・メーカー変更
◇方法:初品、長期間空いた作業、製造・検査・管理の変更
企業が信頼を得るまでには相当の時間を要しますが、事故やミスをきっかけにして企業が信頼を失うのは一瞬であるということは、昨今の企業不祥事を見ていれば明らかですので、肝に命じたいですね。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ563号より)
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