私は、今まで何冊か本を出版しています。
出版すると、「関係業界のキーパーソンに読んでもらいたい」という衝動にかられます。
そうなると「献本」という手段を考えます。
「献本」は、SNSでいえば、「拡散」を期待するものです。
新聞社や専門雑誌社に献本すれば、「記事で取り上げてくれないかなぁ」と考えます。
また、経済界、学者、政治家に献本するときは、クチコミでもいいので、「面白いこと言ってる人がいるよ」とか「組織の役に立ちそうな本だよ」といった宣伝を期待します。
しかし、献本すると、
・無反応
・お礼の連絡
・受け取り拒否
といった反応があります。
勝手に送り付けているので「無反応」は、しょうがないですが、「受け取り拒否」は、想定していても、残念なものです。
確かに、今の時代は、コンプライアンスの時代ですから、特に、公的な立場の人であれば、
「金品は一切頂きません」
というスタンスなのはわかります。
しかし、個人使用が基本となるアクセサリーなどを送ったわけではなく、「本」は、主張や提言が詰まった「お手紙」のようなものですから、「受け取り拒否」しなくてもいいのにな、と思います。
ご存知のように、私は、業務改善やマネジメントシステム、コンプライアンス、品質保証、不祥事分析などを専門とするコンサルタントです。
業務改善やコンプライアンス、品質保証に関しては、その道の「大家」の方も多数いらっしゃって多くの専門書も出版されています。
また、マネジメントシステムについても、多くの本が出版されています。
しかし、私は、「もっとマネジメントシステムを身近な存在にしたい」という想いがあるので、
・規格解釈本
・マネジメントシステム構築本
は、詳しい先生方に任せて、「書かないぞ」と決めています。
2019年8月に出版した本は、
「ISOの復権―マネジメントシステム認証制度が社会的価値を持つために必要なこと」
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434262858/bloglogcom-22/ref=nosim/
は、
・なぜ、ISO が経営に生かせないのか?
・なぜ、マネジメントシステム認証制度は、社会的制度として普及しないのか?
をテーマにした本です。
しかし、結論から言えば、
・ISOマネジメントシステムは、世間的には、「オワコン」なのかも
と感じました。
認証組織件数でいえば、品質マネジメントシステムや環境マネジメントシステムは頭打ちで、食品、航空宇宙、自動車産業など一部のセクター規格を除き伸び悩んでいます。
また、かつては、「認証取得ブーム」のようなものもありました。
それは、行政などが、中小企業を中心に取得推進策として助成金を出し、各監督官庁の制度の中で取得事業者にメリットを持たせていたからです。
「うちは、ISOを活用しています」と公言する経営者さん方としても、
・ISOマネジメントシステムは経営に生かせるといっているけど、うちは規格を活用しきっている
・役所などの発注に影響があると思って取得したけど、今はあまりメリットを感じない
と考える組織が増え、「取ってしまえばそれ以上の関心はない」と考える組織が多いのかもしれません。
そもそも「ISO本」を購入して勉強しようと考える組織はかなり限られているようです。
実際、数多くあるISO本でも、売れているのは、
・規格書(解説書含む)
・規格改定時の変更箇所に関する解説本
・有効的な内部監査を実施するための解説本
ぐらいのようです。
我田引水気味の考えになってしまいますが、ISOマネジメントシステムは、まだまだ、少なくとも、
・中小零細企業のマネジメントシステム強化
・若手ビジネスマンのビジネススキル向上
には、かなり役立つものなので、「オワコン」にするわけにはいかない、と思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ660号より)
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『ISOの復権 マネジメントシステム認証制度が社会的価値を持つために必要なこと』
(ブイツーソリューション刊)
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