反社会勢力が主催するパーティに出席し、100万円の謝礼をもらっていたことで謹慎中となっているお笑い芸人の宮迫博之さん。
2019年7月19日に発売されたFRIDAY(8月2日号)で、3年前に金塊強奪犯との「ギャラ飲み」疑惑が報じられました。
ちなみに、「ギャラ飲み」とは、
「タレントが、経営者や芸能関係者などさまざまな一般人に招かれて飲み会に参加し、対価として金銭を受け取ること」
を指します。
なお、タレントに関わらず、バブル時代は、居酒屋でかわいらしい女子グループがいると、ナンパして、女子グループの飲食代を払い、帰宅時のお車代を渡すことはよくありましたので、これも今でいう「ギャラ飲み」の一種ですね、
この報道があったからなのか、2019年7月19日に、宮迫博之さんが所属する吉本興業が、マネジメント契約解除をウェブサイトで発表しました。
https://www.yoshimoto.co.jp/
発表された本文は、短いので、下記に全文を引用します。
(ウェブサイトから引用)
宮迫博之(雨上がり決死隊)、マネジメント契約解消のご報告 (2019年7月19日)
弊社所属の宮迫博之(雨上がり決死隊)について、本日 7 月 19 日(金)付で、マネジメント契約を解消しましたので報告いたします。
宮迫博之は、既に報道されている反社会的勢力の主催する会合に出席していた件により謹慎中でしたが、弊社といたしましては、諸般の事情を考慮し、今後の宮迫博之とのマネジメントの継続に重大な支障が生じたと判断し、上記決定に至りました。
多くのファンのみなさま、関係各位に多大なるご迷惑ご心配をお掛けしておりますことを重ね重ね深くお詫び申し上げます。
(引用、ここまで)
この発表は「マネジメント契約解除のご報告」という事実の発表だけです。
なぜ、そうなったのか、事務所として再発防止をどうするのか、といった点には一切触れられていません。
謝罪文ではないのですが、謝罪文の基本である「社長限界でしょ」でチェックしても、「謝罪」はありますが、「調査、原因、改善、賠償」などについての記載はないし、またメディアの報道では、吉本興業は、記者会見の予定はないそうなので、「一方的」な感じがします。
つまり、タレントを何百人も抱える大手芸能事務所として、説明不足で、物足りない発表であることは否めません。
話題は変わりますが、公正取引委員会がジャニーズ事務所に注意をしたとの報道を受け、女優・のんさんのマネジメントを手がける会社が公式サイトで7月19日に声明を出したそうです。
公式サイトによると、
http://spdy.jp/news/s1490/
(以下引用)
「この間、テレビ局の若い編成マンから本当にたくさんの素晴らしい企画、脚本などオファを頂きました。しかし、お話が進むうちに、上司や担当役員によって突然潰されてしまうことが繰り返されてきました。その状態が3年も続いております」
(広告の出演依頼は多数あり「実現」できているが)「でも彼女は女優です。現場からの熱烈なオファーもあるのんが三年間テレビ局で1つのドラマにも出演が叶わないことは、あまりにも異常ではないでしょうか?」
「エンターテイメント産業も、ひとつの立派な産業であるならば、このような古い体質を変えていかなければなりません。素晴らしいクリエーティブを作る人々が、忖度なく、正々堂々と切磋琢磨する中で、世の中の人々を楽しませ、感動させられるそんな産業になっていくことを切に祈ります」
(引用ここまで)
と訴えていました。
この声明文が事実であるとすれば、世間一般の他の業界でもあることかもしれませんが、芸能界は恐ろしい世界だな、と思います。
確かに、タレントは売り出すまでにお金を掛けていますから、結果的に投資した分が十分に回収できる前に辞められてしまうと、腹いせに「圧力を掛けたくなる」のは状況としては理解できます。
しかし、職業選択の自由があり、圧力をかけるのは不当なやり方です。
・マネジメント側(所属事務所)の原因の究明と再発防止
・タレントを起用する側のテレビ局側の独立したタレントを起用できない原因と再発防止
をして欲しいものです。
テレビ局はもちろん芸能事務所もコンプライアンスに敏感な時代なのに、こういう既得権益を守るための圧力がコンプライアンス違反と感じず「業界の掟」と考えるようであれば、それこそ、「業界の常識、世間の非常識」となっていることを自覚して欲しいものだと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ655号より)
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