2019年7月3日に各メディアが一斉に報じていましたが、またまた、高齢者ドライバーの「アクセルとブレーキの踏み間違い」による死亡事故が発生しました。
各メディアの報道によると、
・7月3日午前10時15分ごろ、神奈川県鎌倉市大船で事故が発生
・80歳の男性が運転する車が駐車場を出ようとしていたところ突如急発進した
・近くを歩いていた79歳の女性に突っ込み心肺停止の状態で病院に搬送され死亡が確認された
・運転していた80歳の男性もけがをしており病院に搬送されている
・目撃者によると、男性運転手は事故直後『アクセルとブレーキを踏み間違えちゃった』語ったとういうことです。
今年になって、特に社会問題化してきた「高齢者ドライバーによる運転ミス」による事故。
感覚的ですが、この類いの報道では、「アクセルとブレーキの踏み間違え」による事故が多いように思います。
この踏み間違え事故を防止するために、脚光を浴びているのが、熊本県玉名市にある「ナルセ機材有限会社」が開発し、特許を有する「ワンペダル」です。
http://www.onepedal.co.jp/products/
ご存知の方も多いと思いますが、ワンペダルとは、
(以下、ナルセ機材のウェブサイトの記載を引用編集)
・事故を防ぐためにアクセルとブレーキを一体化させた「安全設計ペダル」のこと
・ワンペダルは1つのペダルに足を置いたまま操作する
・足を右に傾けるとアクセル、踏めばブレーキ
・アクセルをかけたままでペダルを踏んでもクラッチが外れてアクセルは効かない
・運転中は、ペダルに常に足が乗った状態のため「踏めば止まる!」という安心感がある
・とっさの事態でも「踏み間違い」「踏み損ない」「ブレーキの踏み遅れ」がない
(引用編集ここまで)
というものです。
個人的には、「画期的な設計」だと思います。
私自身は、1987年に運転免許を取得しましたが、当時、実家に自家用車がなかったので、自家用車に乗り慣れていなくて、運転免許を取得するために教習所に通った時は、お恥ずかしい話ですが、「アクセル、ブレーキ、クラッチ」の位置が、そもそもわかっていませんでした。
また、アクセル、ブレーキ話題とは少しそれますが、教習所で運転を習っていると、焦っている時(運転に余裕がない時)は、教官に、「そこを右に曲がって」と言われても、瞬間的に「右と左が分からなくなる」ことがありました。
また、アクセル、ブレーキ、クラッチの位置も、私は「あ・ぶ・く」と頭の中でつぶやきながら、「認識と行動が一致」するように教習が終わった後もイメージトレーニングしていたぐらいです。
つまり、何が言いたいかというと、ふつうに運転できるようになると、感じなくなりますが、人間工学的に、「アクセルとブレーキが隣同士にあり、踏み変えなければ操作できない車の構造」自体に欠陥があるのだと思います。
・信号が変わって、ブレーキを踏む
・車間が詰まってきて、ブレーキを踏む
といった意識的に「速度を落とす」際は、右足をアクセルからブレーキに踏み変えることは容易です。
しかし、
・急に歩行者や自転車が飛び出す
・前方の車が急ブレーキをかける
といった「とっさにブレーキを掛ける」シチューエーションでは、「踏み変える動作自体がリスク」と言わざるを得ません。
自分の経験を思い起こせば、まだ、免許を取り立てで、運転に不慣れな頃(当時はマニュアル車に乗っていました)は、スピードを上げなくてもいい状態の時は、右足を常にブレーキペダルの位置に移して、「いつでもブレーキを踏める状態」にしていたものでした。
自動車が発明されて以来、アクセルとブレーキの位置と操作方法(右足で踏み変える)は、基本的に変化してこなかったと思います。
けれども、そもそも、現状の自動車の構造は、
「緊急事態(とっさの状況)や年齢を重ねて瞬発力が落ちた時は踏み間違えリスクがある」
といえるのだと思います。
つまり、アクセルとブレーキは、
・ワンペダル方式
・アクセルはハンドル操作と一緒で手、ブレーキは足(またはその逆)
など、構造的に見直す必要があるのではないかと思います。
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