継続的な改善が無い組織は、時代の変化とともに衰退していくのは、自明である。

そのためには、当たり前であるが、問題解決に対する関心が高い組織風土を作っていく必要がある。

 

例えば、

うちは「問題がありません」と平気で言ってしまう空気がある組織ではだめだ。

思い切って「問題が無いは禁句ですよ」ぐらいの社内ルールを作ってもいいぐらいだ。

 

・クレームが1件もありません

・不良品の発生事例は1件もありません

・改善事例はありません

・・・

といった「いわゆる問題点はありません」のケースの場合、別の言い方をすれば、

「問題がない」は「問題を見つける力がない」ということである、ぐらいに考えないとダメだろう。

 

つまり、「問題がある」ということを言うと、「問題を解決できていない自分の落ち度を露呈することになってしまうと危惧してしまう」から問題が出てこないのかもしれない。

また、「問題があります」というと、「それじゃあなたがその問題解決に関して陣頭指揮を取って対応してください」といわれると面倒である、と考えることもあるだろう。

しかし、業績が良好な企業や成長している企業では「問題があるということを否定的に捉えていない」傾向がある。

単純に組織風土として自然と改善するのは当り前だった、という場合もあるが、通常は、組織として仕掛けをしていますね。

 

例えば、「提案制度」や「提案事例発表会」。

最初は、ニンジンをぶらさげるなど無理矢理でも、提案させる、事例発表会を開催するということをしないと、まず、組織に改善土壌は根付かない。

仮に、提案のネタは持っていても、職員に提案を出すモチベーションがまず生まれない。

よっぽど、経営者を崇拝している、あるいは、会社愛が強いという特殊ケースを除いて、黙っていても自然と改善活動はまわる、ということはない。

 

こうした活動は、根付くまでは、「時間の無駄」とコスト面から否定し、積極的でない組織経営者もいる。

もちろん、「儲からなくなったら店じまい」という経営スパンを数年で捉えれば、確かに無駄である。

しかし、組織経営は、数十年単位、と考えるのであれば、投資や必要経費として割り切って取り組まないと、組織は長続きしないでしょうね。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ518号より)

 

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