フジサンケイグループの出版社・扶桑社から発行されている総合週刊誌に「SPA!」があります。
一般的には、『週刊SPA!』と呼ばれ、発行部数は11万部と、週刊誌では第10位だそうです。
この「SPA!」ですが、創刊したのは、1988年6月。
私が「SPA!」を定期的に購入しだしたのは、早くても1991年以降です。
1992年頃には、フジテレビの川端健嗣アナウンサー(当時)が「SPA!」のテレビCMに出演していたのが、今でも強く覚えています。
その「SPA!」の巻頭コラムが、創刊31周年記念号(2019年6月11、18日号)から、慶応大学卒、東京大学大学院修了の元日本経済新聞社記者で、AV出演歴もある鈴木涼美氏に代わりました。
この巻頭コラムは、長い間、2018年11月に亡くなったコラムニストの勝谷誠彦氏が担当(ニュースバカ一代)を担当していました。
余談ですが、勝谷氏のニュースを題材にしたコラムは、切れ味が鋭く、私がコラムでニュースネタを執筆する際に、大きく影響を受けたことは間違いありません。
話を戻しますが、この巻頭コラムから勝谷氏が降板したのが、確か2016年。
その後を引き継いだのは、加計学園問題で注目を浴び、『日本会議の研究』(扶桑社)などの著作がある著述家の菅野完氏です。
この菅野氏のコラムが、突然、「終了」したのです。
結論から言えば、菅野氏の降板理由は、
「SPA!の広告主である高須克弥氏の名前をコラムに書くことを編集長に許されなかったから」
です。
私も何冊か本を出しており、専門雑誌への寄稿記事もあるので経験がありますが、「現役の広告主」あるいは「今後広告主になる可能性がある企業」について、ネガティブな記事を書くと、編集や校正段階で「ストップ」がかかります。
私は「企業を題材にしている寄稿文だけど、これはニュースにもなった事実を例示しているだけだから・・・」と主張しても編集側は「上から削除要請が来ているので、私の立場もわかってください」と結果的に削除されてしまいます。
要は、「スポンサーに忖度」しているわけです。
純粋に「書籍のみ」を発行している出版社でスポンサーとはあまり縁がないところなら、そういうことはないのかもしれませんが、出版社の多くは、雑誌や業界紙などを発行しており、当然、「広告主」がいます。
すると、「広告主は神様」ですので、悪口はもちろん、ネガティブなイメージにつながることはたとえ事実であっても、書けないわけです。
冷静にビジネス的に考えれば、「出版社やマスメディアとスポンサーの関係」は、そういう構造なので仕方がないですが、「マスメディアの矜持」という点で考えれば、「中傷記事ではなく事実を書くだけなら、一般読者への知る権利を含めて世の中に知らしめるべきでそれがメディアの役割」と私は強く思います。
しかし、現実には、タレントの刑事事件に至らないようなプチ不祥事が、大々的に報道されないのと一緒で、こうしたパワーバランスによって「忖度」されているわけです。
菅野氏が書いた「降板理由」によると、
「こっちとしては「書いてはいけないこと」がある連載なんてやってたくないということです。コラムで「書いてはいけないこと」なんてある方がおかしいんでね」
とおっしゃっています。
問題となったコラムは、「俳優の佐藤浩市さんが、新作映画のインタビューで、総理大臣役を演じることについて述べた件」です。
ヤフーニュースになったので、ご存知の方も多いと思いますが、佐藤さんは、総理大臣役を演じるのですが、そのキャラ設定について、
「ストレスに弱くて、すぐにおなかを下してしまうっていう設定にしてもらったんです」
と答えたのです。
それに対して、「安倍総理への揶揄だ」との批判をよんだのですが、そのことについて、菅野氏は、
「・・・百田尚樹だの高須克弥だののいつもの連中がコメントし、「炎上」したのだという・・・」という一文をコラムで書いたのです。
「百田尚樹だの高須克弥だののいつもの連中がコメント」の部分ですが、これは、「事実」です。
高須氏が、「この件については一切コメントをしていない」ということであれば、「事実ではなく憶測」で「削除」の必要がありますが、そうではないのです。
たぶん、私が菅野氏の立場でしたら「大人の対応」で「高須克弥」の文言の削除に応じてしまうでしょう。
菅野氏は、2019年5月14日に強制わいせつ未遂容疑で書類送検(2012年7月9日の出来事)されているので、「降板理由は書類送検されたからだろ」と考える人も多いようですが、コラム自体は面白かったので、降板は残念です。
新連載の巻頭コラム担当の鈴木涼美氏ですが、まだ1回目なので何とも言えないですが、勝谷氏、菅野氏と比較すると「うーん」。。。
今後に期待したいと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ648号より)
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