少し古い話ですが、2017年9月に惣菜店で購入した客が腸管出血性大腸菌O157に感染した事故がありました。
運営していたのは、フレッシュコーポレーションで、栃木、埼玉、群馬の3県に「でりしゃす」を合計17店舗展開していました。
この事故を振り返ると、
・22名が感染し、そのうち東京都在住の3歳女児が死亡した
・でりしゃすは、客自身が総菜をトングやスプーンで必要な総菜を取り、量り売りで販売
・O157の原因は、トングが感染源となったのではという見方が強い
・感染ルートは結局特定されなかった
・最終的に17店舗すべてを閉店
というできごとでした。
運営会社のフレッシュコーポレーションは、
・原因がわからないまま営業を続けることは困難
・売り上げ、客数とも全店で著しく減っている
・したがって新しいサービス、商品を提供できる状態ではない
・休業ではなく、閉店というのが責任の取り方である
との当時語っていました。
その後、個人的に各総菜店の取組みに興味があったので、チェックしています。
このニュースがあった当時は、
・量り売りを止めてパック販売に切り替える
・トングを1時間毎に交換する(イオンなど)
といった動きが活発だった気がします。
しかし、私の知る限りでは、多くのお店が、元に戻っているように思います。
個人的には、惣菜店だけでなく、ホテルのバイキング形式の朝食会場も、このニュースを聞いて以来「怖いなぁ」と感じています。
回転寿司チェーンでは、板前さんが、薄手のビニール手袋をして握ってくれますが、トングやスプーンで客が自由に取る方式の惣菜店やバイキング形式の食堂は、このような「板前さんが使用するビニール式の手袋」を客がはめて、パックや皿に盛りつけるのがいいのではないかと思っています。
2019年4月12日からTBS系で始まったドラマ「インハンド」で、「日本人に昔より食物アレルギーが増えたのは清潔すぎるからだ」というくだりがありました。
確かに、日本は清潔すぎるのかもしれません。
細菌・ウイルス学者によれば、乳幼児期に清潔すぎる環境で育つと、細菌・ウイルスに対する抵抗力・免疫力が十分に育たずアレルギーを起こしやすいと考えられているそうです。
私が幼少の頃は、肥溜めがまだありましたし、からだの中に回虫がいる同級生も稀にいました。
昔は昔で衛生的に問題があったと思いますが、きれいすぎると、それはそれで免疫力が育たない。
なかなか難しいです。
ドラマ「インハンド」が今後どのような展開になっていくのが楽しみです。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ642号より)
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