タレントの山田邦子さんの「独立騒動」がネットニュースで少し話題になっていました。
しかし、どうやら、
「邦子さんが愚痴ったのをマスメディアが騒ぎすぎ」
「有吉さんがラジオでしゃべったことをネタに、まぁるくおさまる」
ようですね。
ご存知の方も多いと思いますが、この騒動は、
・2019年4月27~28日の「長唄杵勝会」(歌舞伎座)で名取・杵屋勝之邦を襲名した
・その舞台に事務所スタッフが一人も来なかった
・自身のブログで
「39年所属しておりました太田プロダクションの事務所スタッフには
誰ひとりも観てもらえなかったことがとても残念でした。
この事は新しい令和の年に向けいろいろ整理が付く、出来事にもなりました。残念です」
と所属事務所に対する不信感をブログにつづった
というものです。
これを受けて、マスメディアが
「山田邦子が事務所と不和」
と書きたて、事務所の後輩タレントの有吉弘行氏が、ラジオで、
「辞めるな。悲しいなぁ。今まで有難うございました」
「いわゆる5月病ですかね。だからあんまり気にしないようにね」
といったコメントをネタで話、ネットニュースとして拡散されたのです。
5月21日の各メディアの報道では、芸能生活40周年を記念した舞台『山田邦子の門』の上演発表会で山田邦子さんは、
「私がちょっと愚痴を言ったので事務所を辞めるんじゃないかとかになっちゃって。すみません、全然あれなんですけれど。今後もいいようにやってくださるという太田プロダクションの話なので上手くいけばこのまま残留です」
と経緯を囲み取材で説明したそうです。
今の時代、SNSがあり、タレントはもちろん、個人でも情報を容易に発信できる時代なので、山田邦子さんが、ブログで心情を吐露したことが大きく話題になっただけで、頭をクールダウンさせれば、現実的に独立することはないでしょう。
ただ、ビジネス的に考察すると、ポイントは、
・事務所スタッフの代替わりにタレントはどう対処するか
・タレントとしての価値や魅力をどうつくるか
ということになるでしょう。
一般論ですが、芸能事務所に限らず、「専門職」として仕事をする人は、活躍していた時代に、事務所スタッフに対して気遣いができるか、どうかでしょう。
つまり、サラリーマンの事務所スタッフは代替わりするので、謙虚さが無ければ、徐々にはれものにさわる扱いを受け冷遇されていくわけです。
また、「専門職(例;タレント)としての魅力や価値をどうつくるか」・・・言うは易しですが、これに尽きるでしょう。
私たち、コンサルタントやセミナー講師の世界も、大手コンサル会社や教育セミナー会社に所属している人がいれば、個人で仕事をしている人もいます。
前者は、著しくパフォーマンスが悪くない限り、安定して仕事が供給されるというメリットがあります。
本を出して話題になったり、指導実績を上げたり、メディアで有名になった人は、直接、仕事のオファーがあります。ただ、そうなれないと、「常に数か月先の仕事は白紙」となるので、精神状態がよろしくないし、最終的に、仕事が入らないと食べていけないことになります。
話題は、山田邦子さんに戻りますが、お笑いタレントの柳原可奈子さんが「ショップ店員や女子大生など様々な女性になり切るモノマネ」で出てきたころ、「山田邦子さんのバスガイドネタみたいで山田邦子2世だ」と個人的には思いました。
テレビを主戦場にすると、番組数は決まっておりタレントや俳優さんは、まさに「椅子取りゲーム」です。
華やかな世界に映りますが、成功した人を見ているからそう思えるだけで、そうならないと厳しい世界なのは間違いないので、自分自身の特性と生き方・人生観を踏まえて「所属するメリットデメリット」を考える必要があるのでしょう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ646号より)
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