2019年5月21日付の時事通信社の報道によると、環境省が、
「男性も日傘を! 呼び掛けへ=熱中症対策で初キャンペーン」
を実施するそうです。
報道によると、
・環境省は熱中症対策として、男性も日傘を使うよう呼び掛ける
・全国の百貨店と協力し、暑さよけの効果をアピールする資料を売り場に置く
・男性にも使ってもらうために父の日に向け「子どもからプレゼントしてほしい」と訴えている
・環境省が日本工業大学などと行った実験によると、
→日傘を差すと帽子をかぶるのに比べ、汗の量が約17%減る効果がある
→上着を脱いだ上で日傘も使うと、暑さによるストレスを約20%軽減できる
・環境省はこれまで、日傘を無料で貸し出すイベントを自治体と協力して行ってきた
・「日傘は女性のもの」というイメージが強く、男性の利用はあまり広がっていない
・そこで環境省は、男性をターゲットとした初のキャンペーンを展開する
・男性が日傘を差すイラストや、日傘の効果を示す実験結果を強調した資料を作成
・百貨店の傘売り場や、父の日グッズを集めたコーナーなどに置きアピールする
ということだそうです。
年輩の男性は、
・日傘はひ弱な男子のイメージ
・持ち物を増やしたくない
・差している人が少なく恥ずかしい
という感覚は確かにあるでしょう。
熱中症対策ではありませんが、「日焼け」についても、年配の男性は、「皮膚を焼いて強くすればいい」と考えている人は多く、「日焼け止めはべたつくからいやだ」という人も多いです。
ただ、若い男性は、徐々に、「肌を焼かない」、「紫外線対策」などに敏感です。
ランニング仲間でも、若い男性は結構、日焼け止めをしていますし、日傘についても、実際、街を歩いていて、差している男性はわずかですが見かけます。
私は、体質的に皮膚が日光に弱く、直射日光が強い日に2~3時間、まともに陽の光を浴びてしまうと肌荒れ、吹き出物、皮膚のただれなどになるので、日焼け止めは欠かせません。
ただ、日傘は、私の場合はただでさえ荷物が多いので「持ち歩くのが厄介」という意識があります。
日傘を普及させる大きな要素は「多くの人が利用すること」でしょう。
日本人の場合「俺は俺」という人は少なく「まわりがしているから違和感がない」という状況にしないとなかなか広がりません。
「たばこ」についても、これだけ、長い年月をかけて、受動喫煙防止の法令、分煙の推進、歩きたばこ禁止エリアの設定・・・などいろいろな取組みをして、「吸わない派」を増やせました。
友達の中には、「休憩時間に一服吸わないと周囲とのコミュニケーションが取れない」という理由で、惰性で吸っていた人ぐらいです。
百貨店の売り場や日傘メーカーも「男性向けは売れない」ということであれば、慈善事業ではありませんから、作らないし、売り場も縮小されていくでしょう。
環境省は、普及させたいのであれば、日傘の軽量化、男性が持ちやすいデザインの開発、日傘利用者への特典・・・なども民間とタイアップしてやらないと、「単なるキャンペーン」で終わってしまうでしょう。
環境省の取組みが成果を上げるか、どのように環境省は測定するのかも、興味がありますが、動向に注目です。
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