2019年5月2日のカンブリア宮殿(テレビ東京系)で「ふなばしアンデルセン公園」が取り上げられていました。
「ふなばしアンデルセン公園」(以下、アンデルセン公園)の所在市は、千葉県船橋市。
私は小学生時代を船橋市で過ごしましたが、1987年にアンデルセン公園の前身であるわんぱく王国が開園し、その後拡張して1996年にアンデルセン公園になりましたが、恥ずかしながら3~4年前まで存在すら知りませんでした。
私がアンデルセン公園の存在を知ったのは、2015年に、世界最大級の口コミサイト・トリップアドバイザーの「世界の人気観光スポット2015 テーマパーク部門」で、日本3位に選ばれたニュースがマスメディアに取り上げられてからです。
(1位、2位は東京ディズニーランド、東京ディズニーシー)
地図で確認すると、船橋市自体は東京駅から25分ほどと都心から近いですが、アンデルセン公園へは電車の最寄駅(小室、三咲、北習志野)から徒歩圏内ではなく、オフィシャルサイトではバス利用が案内されています。
つまり、TDLやUSJと比較するとアクセスは悪いです。
そんな、知名度が低く、アクセスも便利とは言えないアンデルセン公園が成功しているポイントをまとめてみました。
・各世代が楽しめるゾーンがある
(ワンパク王国、自然体験、花の城、メルヘンの丘、子ども美術館の5つのゾーン)
・船橋市在住の外国人が年間パスポートを利用して外国人の友人に薦めている
・安くてもくつろげる(一般900円、高校生600円、小・中学生200円、幼児100円)
・普通の公園である
・リピート客が多い
・公園内の利用制限が少ない(火器の持ち込み以外はほとんど自由)
・アウトドアな施設だけでなくインドアな施設も充実
・公益法人が公園を運営しているため儲かった分が還元されている
(例:入園無料の日が年間5日ある)
・東京ドーム8個分の広い敷地
・ディズニーランドのキャストと同じくらいスタッフの笑顔が絶えない
・・・
以上のように「成功要因」を上げてみましたが、正直なところ、他のテーマパークでも取り組んでいそうな内容です。
カンブリア宮殿には2008年4月から園長を務める細谷順子さんが出演していました。
細谷さんは、高校卒業後、船橋市役所に入職し、財政課や教育委員会社会教育課などの勤務を経て52歳の時に園長の辞令が出たそうです。
放送を見ていて、アンデルセン公園の転換期は2007年の「全国都市緑化フェア」のように感じました。
その翌年に細谷さんは園長になったのですが、最初に感じたのは「緑ばかりで華やかさがない」こと。そこで、「沢山の花が咲き誇る公園にする」というコンセプトにしたそうです。
しかし、花の年間予算は400万円。そこで、緑化フェアの時に協賛企業があったことから「企業花壇」という協賛企業を募ったところ、当初は10社、今では30社が協賛してくれるようになったそうです。
公園経営に関しては素人で未知の世界だった細谷さんが頑張れた理由のひとつに「女性が管理職として活躍できる職場を増やすために、自分がレールを引く」という決意です。
細谷さんの活躍で、アンデルセン公園だけでなく、千葉県2位の人口の割に知名度の低い船橋市も世間に知られるようになったわけです。
アンデルセン公園の成功の源は、細谷さんを抜擢した上司の方の「陰のファインプレー」といえるのかもしれません。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ644号より)
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