2019年1月8日に、TBS系列で放送された「教えてもらう前と後」で、「村上ファンド」で一世を風靡した元経産省官僚の村上世彰氏が出演していました。
村上氏が教えてくれたのは「お金に強くなる子供の育て方」。
番組では「3つのこと」を紹介していました。
その3つとは、
◆今すぐ家の住宅ローンの残高を子供に伝えよ
◆値札をよく見せよ
◆外食したら必ず子供とお代を当て当て合う
です。
「住宅ローンの残高」の件は、確かに、「家族の重要な問題」です。
ローンが残っているのに火災や災害に合えば、家の価値は暴落しますし、親の勤務先が倒産したりリストラされて無職になれば、ローン返済は滞るわけで、「子ども自身の将来にも大きく影響を与える」わけですから、おっしゃる通りです。
(持ち家でない場合は、「親の給料や家賃」を教えてください、とのことでした)
村上氏の主張は、「どのぐらいの預金と借金があるのかを子供と一緒に考えて欲しい」ということでしょう。
番組では、待ちでローンを抱える世帯の子供にインタビューしていましたが、50万とかせいぜい数百万という単位で実際とのギャップが大きかったです。
幼少期から金銭感覚を身に付けさせることは、必要なのかもしれません。
また、「値札」の件は、例えば「ガソリン価格」や「さんまの値段」を知ることで、「なぜ原油は今は安いんだろう?」、「なぜ、さんまはいま不漁なんだろう?」・・・と考えることで、探求心が生まれ、社会情勢を知ることができる、要は「考える習慣」が身に付く、ということでしょう。
「外食のお代当て」の件は、 「サービスの価格」がどのように決まるのかを知ることになる、ということでしょう。
確かに、「スパゲティ」は、今の時代、レトルトなら「100円」で食べられます。
しかし、お店となれば、材料、立地、時間帯、お店の内装、サービスレベル・・・などによって「同じスパゲッティ」を提供していても、価格は大きく異なります。
同じメニューを食べても、価格の違いを知ることで、「この違いは何だ?」と考えることで、モノ・サービスの価値感覚を身に付けることができるのかもしれません。
先日、教育評論家の尾木ママが出演しているNHKで放送している「ウワサの保護者会」でも「お金と子ども」をテーマにした討論がされていました。
よく言われるように、日本の文化として「お金の話題は卑しいこと」という感覚があったのかもしれません。
・お金を稼ぐことは卑しいことだ
・お金のことで子供に心配をかけたくない
・お金を心配して子供がしたいことを諦めるようなことはさせたくない
・・・
といった心理が大人には働きます。
「清貧の美徳」という日本人の価値観も背景にはあるのかもしれません。
いずれにせよ、村上氏の提案は、月並みですが「ものごとについて考える習慣が身に付く」ことは間違いないですし、基本的には大きく同意です。
あと、親がお金について子供に語らないのは、「子どもが外で(親の給料や借金を)ペラペラしゃべられても困る」という別の心配もあるかもしれませんね。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ628号より)
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