2019年2月7日付の「ねとらば」が、
「レオパレス21、アパート1324棟に新たな不備発見」
という見出し記事を報じていました。
記事によると、
・レオパレス21は2月7日、アパートに新たな不備が見つかったと発表・謝罪した
・レオパレス21は、2018年5月に、施工物件の一部に建築基準法違反の疑いみつかった
・その後、調査を開始し、その過程で最大1324棟に新たな不備が発見された
・新たに見つかった不備は、界壁や外壁、天井の遮音性や耐火性に関するもの
・対象物件は補修工事を行い、入居者には同社負担で住み替えを案内するとしている
・施工不備の原因については、具体的な原因究明には至っていない
・「遵法性の知識や意識の低さから起因したものと考えております」と説明している
・経営陣の処分については6カ月の月額報酬の一部返上
・社外取締役のみで問題を検証し決定する
とのことです。
レオパレス21については、2018年6月11日付の弊社ブログでも書かせていただきました。
http://blog.logcom.jp/?day=20180611
この時は、レオパレス21が掲載していたお詫び文を検証しました。
その結果、
「発生原因の究明が現時点では“現象”にとどまっている」
と評価しました。
つまり、なぜ、
・図面度施工マニュアルに不備が生じたのか
・図面と現場との照合確認が不十分になったのか
・社内検査体制が不十分になったのか
といった点が、究明されていなかったわけです。
今回もレオパレス21の記者会見では、「具体的な原因究明には至っていない」とあるので、仮に、違法建築物件を改修して、住民に平穏な生活が戻ってきても、いつか、同じような問題はまた繰り返すのかもしれません。
報道では、建築物の不備は1324棟におよび、対象者は約7700人(別の報道では1万4443人に引越し要請)といわれているので、マネジメント的には「問題物件と被害者の住み替え」を解決することに優先がおかれますが、同時に「なぜこうした問題が拡大してしまったのか」という問題も社外取締役を中心に検証して欲しいものです。
なお、レオパレス21のウェブサイトには、
「新たに確認された不備について」
と題したお詫び文が掲載(2月7日)されています。
https://www.leopalace21.co.jp/info/news/2019/0207.html
プレスリリース
https://www.leopalace21.co.jp/news/2019/pdf/0207.pdf
今後の動向に注目です。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ632号より)
【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ7つの思考法』(パブラボ刊)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)