2019年1月27日付の「Newsポストセブン」が、
「「グレープフルーツ離れ」が家計調査で判明 10年で消費6割減」
という見出し記事を報じていました。
記事によると、
・家計調査の収支項目分類が2020年に見直される(※原則5年ごと改定)
・「家計調査2020年収支項目分類改定(案)」が作成されパブコメが募集されている
・今年の改定案で見ると、「グレープフルーツ」が「他の柑きつ類」に統合される(案)
・理由として挙げられているのは「消費支出に占める構成比が継続的に低くなっているため
・近年、スーパーや青果店の店頭を見ても、グレープフルーツの存在感は薄い
・積極的なプロモーションをかけている事業者や団体も思い当たらない
・消費支出の推移を見てみると、2008年に全国平均で589円だったが、2017年には231円
・他の果物を見ると(2008年→2017年)
りんご4177円→4252円
みかん4124円→3757円
梨1686円→1525円
ぶどう1991円→2214円
いちご3072円→2629円
バナナ4218円→4022円
これら、販売期間の長いメジャー果物は根強い人気を誇っている
・その他の嗜好性の強い果物は、
柿967円→932円
桃1170円→984円
すいか1226円→1130円
メロン1260円→943円
キウイフルーツ810円→1340円
と減少気味ではあるが、10年間で消費支出が半減以下の果物はない
・ちなみに
オレンジ473円→524円
と、なんとか持ちこたえている
ということだそうです。
見出しを見た時は「グレープフルーツが6割減だなんて、えー?!」と思いました。
ホテルの朝食バイキングには、必ずグレープフルーツジュースがあるし、居酒屋でもグレープフルーツ系チューハイやカクテルは人気メニューなので、個人的には、日常的によく飲んでいたからです。
ただ、この統計は「家計調査」なので、よくよく考えてみると、確かにグレープフルーツを果物として購入する機会は減ったように思います。
購入機会が減った理由は、私の場合は「食べるのが面倒くさい」からです。
最近は「果物の皮に栄養がある」と健康番組で医者や医学博士が主張しているので、私も、りんごやぶどうは、表面を洗って、皮ごと食べる機会が増えました。
しかし、グレープフルーツは、なかなか皮ごと食べるわけにはいかないです。
一般的に、購入額が減少している理由は、記事にもあるように「特別な販売プロモーション」をしていないから、他の果物に消費を奪われている、ということかもしれません。
食べ物に関する「家計調査収支」ですが、数十年前と比較して、そもそも「外食」や「中食」の割合が増えているので、間接的に飲食店で消費したグレープフルーツは、家計調査収支には、反映されません。
つまり、「消費者が最終的に購入している実感」と「家計調査のデータ」には、隔たりがある・・・要は「10年でグレープフルーツの消費が6割減少」とは一概に言えないのかもしれないですね。
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