2018年夏の高校野球甲子園大会に出場した高知商業高校の野球部員が、高知商業ダンス同好会の有料イベントに参加した件で、日本高野連が野球部長に処分を検討している、と2018年1月22日付の日刊スポーツが報じていました。
記事によると、(※記事の一部を引用編集)
・問題は2018年12月、高知市内の施設であった入場料500円のダンス発表会でのできごと
・引退した3年生の野球部員がダンス発表会にサプライズで参加し、ユニホーム姿で踊った
・甲子園大会での応援に対する感謝として、野球部員は参加した
・高知商業の野球部長はダンス同好会の顧問を兼ねていた
・野球部員は参加した時点で退部扱いになっていない
・高知県高野連からの指摘を受け、高知商業は報告書を提出していた
・日本高野連はイベント参加は問題ない
・ただし、有料だったことが「商業的利用に当たる」とし、問題視していた
(引用ここまで)
ということだそうです。
このダンス同好会のイベント内容を知る高知県の関係者は、日刊スポーツのインタビューに
・(今回の件は)規則違反である
・(例えば現役部員の)根尾選手が有料イベントに出るとなると、どうなると思いますか
・集客に影響があるか否かは選手ごとに線引きできない
・部員の商業的利用を禁じる限り、一様に規則で縛るしかないのが現実
と語ったそうです。
確かに、ケースバイケースなので、記事にもあるように「一様に規則で縛るしかない」という主張もわかります。
ただ、「有料イベント=商業的利用」といえないのも現実でしょう。
私は、高知商業高校ダンス同好会のこのイベントの規模を存じ上げませんが、高校生のイベントだとすれば、ふつうに考えれば、「500円」の入場料は、イベント会場代や設営費など「経費」でしょう。
仮に、2000人が入場しても、入場料金は「100万円」であり、経費にほとんど消えてしまい利益は殆どないでしょう。
しかも、報道では、野球部員は「サプライズゲスト」であり、「イベントの目玉」として集客を狙って参加したわけでなく、「甲子園で応援してもらったことへの感謝」的参加です。
確かに、高校野球は、他のスポーツと比較して国民の注目度も高く「野球部員は準公人としての認識を常に持って行動するべき」との考えもあるかもしれません。
ただ、今回のこのような高校生の「友情的なイベント」出演に目くじらをたてる高野連も、ちょっと官僚主義というか、もうちょっと寛容でもいいのかな、と思います。
落語家の立川志らくさんがワイドショーのコメントで、発言していましたが、少しへ理屈を言えば、そもそも、甲子園大会そのものが「野球部員を商業利用しているイベント」です。
高知商業の野球部長に対しては「厳重注意」程度の処分でいいと思うし、「十把一絡げ」の規制をあらためるべきではないかな、と思います。
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