2019年1月5日付のスポーツ報知によると、
「1月5日に豊洲市場で移転後の初競りが行われ、大間産の278キロのクロマグロが3億3360円(1キロ当たり約120万円)の最高額で来札された」
そうです。
記事によれば、
・落札額は、東京の中央卸売市場で記録が残る1999年以降の最高値
・これまでの(最高額)記録だった2013年の1億5540万円を約2億円も更新
・ご祝儀過ぎる超絶価格で、平成最後の初競りを締めた
・競り落としたのは、すしチェーン「すしざんまい」を運営する「喜代村」
・昨年は別会社が落札して7年連続を逃していた
・木村清社長は、
「まさかこんなに高くなるとは思ってなかったよぉー」
「3000万円くらいと思ってたのにー」
「脂のノリや形、全てが最高。いいマグロだから、皆様に食べてもらいたかった」
と言葉とは裏腹に満面の笑みで達成感あふれる言葉を口にした
・報道陣にはおなじみのかけ声「すしざんまーい」(ポーズ)を繰り出しテンションMAX
・・・・・
ということのようです。
それにしても、去年は「405キロの巨大マグロが3645万円」と、築地市場最後の初競りにしては、最高額が「小型」でした。
去年の初競り報道では、木村社長は、「あまりいいマグロではなかったから買わなかった」と発言し、巨大マグロを釣り上げた漁師も、想定外の安値に肩を落としている、という報道があった記憶があります。
しかし、今年は、喜代村と別の1社が譲らずにどんどん価格が高騰し、史上最高額となったそうです。
「宣伝だけの為じゃない、いいマグロなら、いくら高くても購入して、全店舗で食べてもらう」という喜代村の「サービス方針」・・・つまり「なんでもかんでも、マグロの良し悪しに関わらず、初競りでは、最高額で購入するわけではないですよ」ということを世間に示すための木村社長の「決断」でしょう。
喜代村の2016年度の売上は259億円で、飲食店の売り上げ規模と利益率から考えたら「3億3360万円」は決して安い金額ではありません。
ちなみに、調べてみると、2000~2019年のマグロの初競りに関するデータは、
・2018年までの最高額は、2013年の1億5540万円(222キロ)
・2012年を除いてすべて大間産(2012年は、北海道・戸井産)
・2012年~2017年は、「喜代村」が落札
・2008年~2011年は、「リッキー・チェングループ」が落札
・2018年は、「鮨おのでら」が落札
・2000年~2019年の平均キロ単価は、「159、454円」
・2000年~2019年の平均重量は、「235キロ」
という感じでした。
個人的にこの報道で気になったのは、木村社長が「キレ」た以下のくだりです。
(以下引用)
>「いつも落札したものを感謝を込めて送らせていただいてるのに、
>あいさつの1つもない! 大間の漁師は心がなくなった!」と想定外
>のキレっぷりを見せ、心の準備ができていなかったマスコミ各社を驚
>かせた。
木村社長が「冗談」ではなく、「あいさつがない」と、本音で大間の漁師に「怒っている」としたら、「心がない」と木村社長にいわれてもしょうがないふるまいだと思います。
今年のマグロを釣り上げた漁師さんは、木村社長に、大間漁港(大間ブランド)を代表するつもりで、戦略的にしっかりとお礼するべきでしょう。
そうすることで、木村社長のことだから、マスコミを呼んで漁師からのお礼シーンを報道させて、それは、すしざんまいと大間の漁師にとって結果的にメリットある結果になるに違いないでしょう。
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