2018年1月3日にTBS系で放送された「消えた天才」に、出岐雄大氏が出演していました。
「出岐雄大」と聞いてピンと来る人の方が少ないと思いますが、陸上ファン、箱根駅伝ファンなら、誰でも知っているランナーです。
簡単に出岐氏のプロフィールを上げてみます。
(ウィキペディアより抜粋)
・長崎県出身で1990年4月12日生まれの元陸上競技選手
・青山学院大学で4年連続箱根駅伝に出場(1区、2区、2区、10区)
・第26回ユニバーシアード競技大会(2011年開催)男子ハーフマラソン日本代表
・2010年10月(大学2年)の高島平20kmロードレースで58分51秒の記録で優勝
・第87回箱根駅伝(大学2年)では2区11人抜きの走り(青山学院は総合9位)
・第59回兵庫リレーカーニバル(2011年)10000mで、29分04秒16の記録で優勝
・第26回ユニバーシアード競技大会・ハーフマラソンに日本代表(6位入賞)
・第88回箱根駅伝(大学3年)では、2区9人抜きを達成(1時間07分26秒の記録で区間賞)
・2012年3月の第67回びわ湖毎日マラソンで初マラソン
(2時間10分02秒で9位:当時学生歴代3位)
・2014年ニューイヤー駅伝では中国電力で最終7区を走り6位から5位に順位を上げた
・2016年2月、東京マラソンに出走(マラソン2回目)したものの、2時間15分49秒(26位)
・その後モチベーションの低下を理由に退部・現役引退
1月3日の番組で出岐氏は、モチベーションの低下理由を、
・陸上に強い思いがなかった
・走ることが単純作業で何が面白いの分からず、嫌いになった
・きついことが耐えられなくて陸上を続けることができなくなった
そうです。
元々、中高時代はサッカー部で、陸上部顧問の誘いで陸上部に入り、インターハイに出場したことで、青山学院大の原監督に出岐氏は見出されました。
出岐氏も番組で語っていましたが、原監督の指導法は、モチベーションを上げる天才なのでしょう。
だから、大学で陸上の成績がぐんぐん伸び、メディアにも取り上げられ、本人も「原マジック」にかかって、その気にさせられ続けた4年間だったのでしょう。
しかし、大学4年生時は故障に悩み、実業団選手となると、モチベーションとなるものを自分で作り出す覚悟がないと続けられないのでしょう。
中国電力は、実業団選手として採用され選手を引退しても、社員として残る道がありますから、発展途上国の選手のように、「お金を稼いで家族を支えるために走る」などといったモチベーションが生まれにくい環境にあるのかもしれません。
話は逸れますが、第95回箱根駅伝で8区の区間新を東海大学の小松陽平選手(3年)が出しました。(1時間3分49秒)
小松選手が破るまでの前記録保持者は、山梨学院大学の古田哲弘選手が1997年(1年)に出しました。(1時間4分5秒)
古田選手は、浜松商業高3年の時に全国高校駅伝で花の1区(10キロ)を走り日本人選手歴代1位(当時)の29分15秒を出して、山梨学院では、スーパールーキーといわれていました。
山梨学院大卒業後は日清食品に実業団選手として就職しましたが2年で退部したそうです。
おそらく、故障などによる不調もあったと思いますが、モチベーションを維持するのは、身体能力以外の性格などの適正も必要なんでしょう。
話題を出岐氏に戻しますが、「後輩が活躍してくれて自分から何か学んでくれて生かしてくれたのなら、頑張って来てよかった。後悔なくやることができたと思っています」とのコメントが印象的でした。
大学スポーツはプロセスが大事、と常々原監督はおっしゃっていますが、4年連続(当時)シード権獲得に貢献したトレーニングプロセスで学んだことはこれからの出岐氏の人生に大きな影響を与えるひとつになっているに違いないでしょう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ627号より)
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