2018年12月14日付の「Emerging media」が、
「昭文社が希望退職者を募集、業績予想も下方修正---無料ナビアプリの影響」
という見出し記事を報じていました。
昭文社といえば、我々昭和世代から車に乗っている人間にとっては、非常に親しみのある会社です。
今でこそ、レンタカーを借りたらナビゲーションシステムは標準装備ですが、ナビがない時代は、地図を助手席において、信号機で停まるたびに、行き先を地図で確認して運転していたものでした。
女性とドライブデートするときは、そこそこ親しい中であれば、助手席に座った方には、地図を常に現在、走っているページにめくってもらいながら、サポートをお願いしていたものです。
変な話、女性は、地図が読めない人が多いので、ばっちり地図が読める女性が隣に座ったときは、とても頼もしく、好感度が非常に上がりました。
そんな昭文社ですが、冒頭の報道によると、
・昭文社は12月13日、希望退職者を募集すること、ならびに業績予想の修正を発表した
・昭文社の主力事業である出版事業および電子事業においては、長期化する 出版不況や無料ナビアプリの影響により業績悪化が続いている
・昭文社では新規事業である“旅ナカ事業”への転換を図ってきたが、人的リソースの再配置は職種に専門性があるため遅れていた
・早急な業績回復のためには人員体制の適正化(削減)が不可欠で、希望退職者を募集することになった
・対象は45歳以上の従業員で、募集人数は全社員447人(連結)のうち80名程度
・20019年3月期通期連結業績予想値も下方修正する。売上高が57000万円マイナスの93億4000万円、営業利益が3億9500万円マイナスで3億0500万円の赤字、経常利益が3億9000万円マイナスで2億4000万円の赤字、親会社株主に帰属する当期純利益が7億8000万円マイナスで6億3500万円の赤字に修正された。
(以上、記事からの引用)
という状況のようです。
希望退職者の対象は、45歳以上の従業員だそうですが、入社時点では、「地図業界で圧倒的なシェアを誇る昭文社は安定企業」という認識でしたでしょうから、青天の霹靂でしょう。
昭文社も打開策を練ってはいますが、専門性が強く配置転換もままならないのでしょう。
経営陣は結果責任が問われるので、「業績不振は経営者の責任」と一義的にはなるでしょう。
ただ、客観的に考えて、このような業績下方修正、希望退職者募集という状況はどんな名経営者でも業界の動向・情勢を考えれば必然だったのかもしれません。
それにしても、ナビの発達は、非常に便利です。
ただ、正直、全然、道を覚えなくなりました。
これは、車でなくても、歩いていてもそうですが、地方出張や旅行に行った際には、できるだけ、ホテルや観光案内所で地図をもらって、それを頼りに街を歩くことにしています。
そうしないと、各名所の位置や距離感が頭の中でイメージできないのです。
道に迷ってどうしようもない時に、最後の手段で、スマホのナビを使いますが、地図を見ながら街を歩くと、翌日や、数年後に来た時には、ばっちり、頭に名所の位置感覚が残っています。
現代っ子は、目的地には、すぐにたどり着けるかもしれませんが、土地勘や空間認識力はどうやって培うんだろう、と思います。
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