2018年8月5日の午後5時10分ごろに、小樽市張碓町の国道5号で、札幌市北区在住の35歳の会社員が自ら運転するRV車で、50代女性が運転する軽自動車を約2キロにわたってあおり運転をしたとして、2018年11月12日に、「暴行容疑」で逮捕し送検されたそうです。
なお、北海道で「あおり運転を暴行罪を適用した」のは、初めてのケースのようです。
私の認識では、2017年6月に、東名高速道路で発生した「あおり運転」をされた自家用車が、後続車の大型トラックに追突され、夫婦が死亡した事故が発生した事件以降、「あおり運転」に対する取り締まりが強化されました。
小樽市の国道5号線のケースは、各メディアが、被害者の車に設置されたドライブレコーダーや同乗していた娘が撮影していた動画を、ニュース映像として公開したので、ご存知の方も多いと思います。
当時の映像が公開されたことで、多くの国民が、
・容疑者の男性は、仕事がトラック運転手なのにひどい奴だ
・この行為は言語道断、厳しく罰せられるべきだ
といった反応を示したように、ネットにあふれる書き込みなどでは感じられました。
ただ、誤解を恐れずに言えば、
・このような「あおり運転」は、よくあるケース
・ドライブレコーダーなどの画像が無ければ、警察は取り合ってくれなかったケース
ではないかと思います。
実際、容疑者の男性は、11月12日の報道だと、容疑を一部否認しているようです。
つまり、
・容疑者本人は、「あおり運転」という認識はなかった
・警察は、社会問題と化している「あおり運転」に対する見せしめ的逮捕を適用したかった
のでしょう。
私の経験でも、小樽のあおり運転のようなケースは、何度か経験があります。
このケースは、
・片側2車線
・左車線が流れているが渋滞している
・右側の追い越し車線を走行していて、後続車にあおられた
というシチュエーションです。
私は、このような場合、
・左ウインカーを出し続け、強引に左車線に入り、あおり運転している車をやり過ごす
または、
・あおられている事は気にしつつ、追い越し車線を「ブレーキを踏まず」に淡々と走り続ける
・そしてタイミングを見て、左車線に入ってやり過ごす
という方法を取りました。
ポイントは「ブレーキを踏まない」です。
あおっている運転手は、
・過剰にあおっているという意識は薄い
・運転技術に自信がある
・車間距離をめいいっぱい詰めてくるが、ぶつけるようなことはしない
・追い越し車線を走っているんだから前を走る車も早く走るか、早く走れないなら「邪魔だ、どけ」と思っている
わけです。
したがって、「あおらないでよ」とクレームをつけたところで、「お前の車が遅いだけだろ」としか感じませんから言い返してくるのは目に見えています。
今回の場合、被害者女性は、あおられている恐怖から「ぶつけられるかも」という心理が働き、ブレーキを踏んでいます。(被害者の娘が撮影した容疑者男性の言動より)
そのため、容疑者は、
「危ない運転をしているのは、車間距離が詰まっているのにブレーキを踏んだそっち(被害者)」
と感じています。
容疑者目線でいえば、「俺はあおってはいない、この車間距離が俺の適正な車間距離だ」という意識があるので「被害者がブレーキを踏むことで車間距離が詰まったから危なくなったんだろ」という感覚でしょう。
要は、話題はまったく違いますが、セクハラやパワハラと一緒で、加害者側には、その自覚は薄いわけです。
その証拠に、今回のケースも容疑者男性は、被害者の車にドライブレコーダーが付いていることが分かっても、謝る態度は見せずに強気でした。
おそらく、「この状況なら、俺は、逮捕されるような運転をしたつもりはない」という認識なのでしょう。
百歩ゆずって、「容疑者の運転はあおりではなかった」、として場合、容疑者の行動として余計だったのは「被害者が車を停車させるきっかけになった幅寄せ行為」です。
被害者側撮影の映像を見る限り、容疑者は明らかに幅寄せして、センターラインを越えてきており、この行為は「危険運転」で「暴行罪相当」といわれても仕方がありません。
(※今回のケースは「あおり運転」で被害者に恐怖を与えた、ということが逮捕容疑でしょうけれど、実害的には、「あおり運転」というより「幅寄せ」かもしれませんね)
私も、個人的に、現場である国道5号線を走ったことが何度かありますが、制限速度は、50キロか60キロの区間なのに、左側車線の車でさえ、7~80キロ出して走行しているし、結構、車間が詰まっています。
つまり、この状況下では、なかなか、追い越し車線から左側車線に入れません。
何が言いたいかといえば、このような状況は、この国道5号線はもちろん、全国各地の信号機が少ないスピードが出る区間の国道で発生しうるケースです。
「ドライブレコーダーがあるから証拠もあるし、相手を特定して、警察に通報してやる」という気概があれば別ですが、多くの人は「面倒くさいことにはかかわりたくない」と思うはずです。したがって、できるだけトラブルに関わらないためには、前述したような方法で「やり過ごす」しかないと思います。
「車間距離」は、制動距離から算出すれば「適正距離」があります。
しかし、現実の道路では、「適正距離」を保って走行すれば、どんどん割り込みされ、下手をすると、後続車からクラクションを鳴らされたりパッシングされるでしょう。
話は全く違いますが、「人間の距離感」もそうです。
例えば、駅のホームや人気飲食店で並んでいるとき、マラソン大会のスタート整列時などの際に、「もっと詰めればいいのに」とか逆に「この人接近しすぎ」と感じることがあります。
「自分の距離感」より大きく違うとストレスがたまるので、こちらはイラっとしますが、相手にとっては「それが適正な距離感」なので、こちらのイライラを文句にしたところで「えっ?!」と意外そうな反応をするでしょうし、最悪「ケンカ」になるでしょう。
「君子危うきに近寄らず」ではないですが、「やり過ごして関わらない」が、処世術なのかもしれません。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ620号より)
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