愛媛県のご当地アイドルに所属する16歳の少女が自殺したのは、「事務所のパワハラなどが原因」と主張し、遺族がおよそ9,300万円の損害賠償を求めて、10月12日に提訴するという報道が各メディアから報じられていました。
状況としては、
◆自殺したのは「愛の葉Girls」のメンバーだった大本萌景さん(当時16)
◆2018年3月に自殺した
◆大本さんが、事務所のスタッフにLINEで、学業を理由に休むことや脱退について相談すると
・次また寝ぼけた事言いだしたらマジでブン殴る
・お前の感想はいらん
・世の中ナメるにも程があるぜ
などとスタッフから返信された
◆過密なスケジュールから脱退を申し出た大本さんに、社長が「辞めるのであれば1億円支払え」と発言した
という。
ちなみに、ウィキペディア情報だと、現在、ご当地アイドルと呼ばれる地元を拠点とする「ローカルアイドルグループ」は、東京拠点の500組を除いた全国46道府県のアイドルは2018年6月19日現在で1,245組存在するそうです。
私は趣味で、全国のマラソン大会に参加していますが、よく、前日や当日イベントにご当地アイドルがゲストで来られています。
詳しくはわかりませんが、おそらく、ご当地アイドルは、所属事務所(プロダクション)が地元で開催される各イベントにせっせと出演交渉して、仕事を取り、また、ダンスやボーカルトレーニングをする、というサイクルでまわっているのだと思います。
ただ、次から次へとアイドルは出てくるわけで、事務所サイドとしては、
「稼げるときに稼いでもらおう」
「宣伝代やレッスン費用はしっかり回収させていただく」
という発想が常にあるでしょうから、契約時に、口頭ベースで「進学費用は出してあげる」とか言われても、そもそもタイムスケジュール的に、それは無理なのだと思います。
つまり、契約時に、しっかり、契約内容を確認していなければ、「そもそも両立は無理」となったと思います。
裁判の行方を見なければ、誰に非があるのか、まだ判断が付きませんが、各メディアの報道を見る限りでは、法律的には「労働基準法違反の長時間拘束」、モラル的には「パワハラ」が、自殺の原因になったことを裁判所が認めるか否かでしょう。
それにしても、人生というレールに乗る上で「若い頃の思い出」と割り切るならいいですが、個人的には、現状の多くのご当地アイドルは、将来的にも割に合わない仕事なのではないかと思います。
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