各メディアが報じていましたが、関東甲信地方の8都県にある「モスバーガー」を利用した28人が食中毒の症状を訴えているそうです。
運営会社のモスフードサービスのサイトなどを確認すると、
(2018年9月14日付「食中毒事故に関する再発防止の対策について」)
https://www.mos.co.jp/company/pr_pdf/pr_180914_1.pdf
◆食中毒の28人は8月10~23日に栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野にある19店舗を利用していた
◆28人のうち13人から検出された腸管出血性大腸菌O121の遺伝子の型が一致した
そうなので、同時期、本部から納入した食材が原因となった可能性が極めて高いようです。
毎度のことですが、この「食中毒事故に関する再発防止対策について」を「社長限界でしょ」でチェックすると、個人的には、
・食中毒の被害の状況
・責任の追及など処分内容
への言及は弱い感じがしますが、概ね、「お詫びと事故の経緯」についての必要事項は明記されている気がします。
また、再発防止策の文章のまとめ方がうまいのかもしれませんが、再発防止策についても、
(※サイトから引用)
(ア) 生鮮野菜は、より一層有効性の高い 洗浄、 除菌方法の選定・導入をおこないます
(イ) パティ(肉)、加工野菜 生鮮パティ(肉)、加工野菜 生鮮の検査項目を追加します
との説明があり、非常にわかりやすいです。
ただ、再発防止策が、食材仕入後の対策だけで、納入先のオペレーションに改善の必要性はないのか、少し気になります。
それにしても、腸管出血性大腸菌は75℃、1分間以上の加熱で死滅するはずです。
パティの加熱不足は、あまり考えにくいので、加工野菜や生野菜に菌が付着していたのかもしれません。
そうなると、今回、モスフードサービスが発表した再発防止策の実施はもちろんですが、調理者の手洗いやまな板・包丁などの洗浄、熱湯・塩素系漂白などといった、いわゆる「一般衛生管理」上の徹底が、一番の再発防止かもしれません。
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