日本時間の2018年9月9日の午前6時過ぎに、大坂なおみ選手が、グランドスラムのひとつである「全米オープン」で優勝しました。
これまでの日本女子テニスのグランドスラムでの成績は、沢松和子さんと伊達公子さんがベスト4に進出したのが最高位だったので、大坂選手は、一気に日本女子、いや、男子も含めた日本テニス界の快挙を達成したわけです。
この結果、女子テニスの9月10日付WTA世界ランキングでは、前回から12位ランクを上げ、自己最高の7位へ浮上したそうです。
10月後半に開催されるランキング8位以上が出場するファイナルに進出して欲しいですね。
話は、全米オープンの決勝戦に戻りますが、第2セットで、大坂選手は、一時、「1-3」の劣勢でした。
しかし、そこから、セリーナ選手のサービスをブレイクし、「3-3」に追いついたあたりから、セリーナ選手側が乱れました。
まず、コーチが、セリーナにゼスチャーで、コーチングをした、というものです。
これに対して、主審は、まず、セリーナ選手に警告を与え、その後、イラついてテニスラケットを破壊した行為で、1ポイントが大坂選手に与えられ、主審に暴言を吐いたことで、3度目の警告となり、1ゲームが大坂選手に与えられました。(5-3)
この主審の判定に対して、アメリカの多くのファン、そして、往年の名選手たちが、セリーナ選手を擁護するような発言が目立っています。
また、セリーナ選手自体も、このペナルティが課されたのは、性差別、人種差別のせいともとれる発言をしています。
私は、当日の会場にいたわけではありません。
しかし、後に、この試合の映像を確認しましたが、結論から言って、主審の判断は、間違っていないと思います。
ご存知のように、試合中の警告は「コーチング、ラケットの乱用、暴言暴行など」に対して与えられます。
セリーナは、コーチのゼスチャーを見ていなかったかもしれませんが、コーチは、戦況が大坂選手に完全に傾いていることで、ペナルティ覚悟で、指示を出したのは、明白です。
したがって、セリーナが「私はズルをしていない」と主張したところで、セリーナ陣営のコーチングの事実は明らかなので、ここで「警告1」。
そして、抗議と怒り狂ってラケットの破壊で「警告2」。
その「警告2」に怒って、審判に謝罪しろ、などの暴言で、「警告3」ですから、「ルール通り」です。
往年の名選手、クリスエバートは「注意で十分だった」という趣旨の発言をしていますが、主審は極めて冷静に、セリーナに警告を与えており、挑発しているわけではありません。
セリーナは、「女王」というテニス界における立場で、審判に「見えない圧力」をかけていたわけで、グランドスラム決勝進出が初めてだった「大坂選手を動揺させ、観衆を味方につける作戦」が少なくとも頭の片隅にあったわけですから、クリスエバートがいうように「注意」で済ませたら、セリーナの作戦勝ちで、ルール通りペナルティが課されなかったことによる大坂選手の不利益は明らかです。
感情論で考えれば、セリーナが主審に涙ながらに「私はうそをついたことはない」と訴えるさまは、観衆からは「かわいそう」と映り、同情をひくことは間違いまりません。
ただ、グランドスラム24回目優勝の史上最多タイ記録が掛かっていたので、セリーナ選手は、必死で、大坂選手の想定外のすごさにパ二くっていたと考える方が妥当な状況でしょう。
大坂選手の夢は東京五輪で、日本代表として金メダルをとること、だといわれています。
現在は、日本、アメリカの国籍を保有していますが、22歳までに、日本国籍を選択して欲しいものだと思います。
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