先日、スターバックスコーヒーが
「プラスチック製ストローを2020年までに廃止する」
という報道がありました。
スタバに感化されたわけではないでしょうけれど、2018年7月11日の時事通信社の報道では、
「アメリカン航空グループは7月10日に、機内や空港ラウンジで使い捨てのプラスチック製ストローを今後使用しない方針を発表した」
ということを報道していました。
記事によると、
◆プラスチック製ストローをめぐっては、海洋汚染を招くとの批判の高まりがある
◆スターバックスなど企業の間で使用を取りやめる動きが広がっている
◆アメリカン航空によると、今月(7月)から空港ラウンジで自然分解される素材のストローを使う
◆ストロー以外では、飲み物をかき混ぜるマドラーも木製に切り替える
◆機内では11月から環境に優しい竹製のマドラーを提供する
◆一連の取り組みで年32トン以上のプラスチックを節減できる
そうです。
こうした「環境にやさしい取り組み」は、どこかが、取り組みはじめ、マスメディアを使って花火を打ち上げると、「うちもうちも」と取り組み企業が増えます。
環境負荷削減の取り組みに関しては、私は持論として「考え方によっては環境に優しいといえるし、そうとは言えないケースもある」と「絶対にこの方法が環境に優しい」とは決めつけにくい問題だ、と考えています。
よく例に出す話ですが、
・紙コップを使ってお茶を飲む
・ガラス製のコップでお茶を飲む
という場合、「どちらが環境に優しいか」、といえば、考え方と地域特性が左右されます。
前者は、排水による水質汚染やコップ洗浄の水の使用は抑制されますが、紙ごみは発生します。
後者は、紙ごみが出ない代わりに、コップ洗浄に関する環境負荷があります。
どちらか環境に優しいのか?という問題は、水資源の豊富な日本と水が貴重なサハラ砂漠では、同じ問題で捉えることはできないでしょう。
とはいうものの、話をアメリカン航空に戻すと、プラスチックが32トン減るのはいいですが、「竹製のマドラー」が間伐材でなければ、「マドラーを作るための竹の伐採」が生じるので、環境に優しいとは必ずしも言えません。
「竹製のマドラーを使う」段階だけではなく、「竹製のマドラーをどうやって調達するか」という入り口部分を含め、ライフサイクル全体で捉えないと、「環境に優しい」とは言い切れなくなります。
アメリカン航空が、どのように竹製のマドラーを調達するのか、注目が必要でしょう。
ちなみに、スタバは、「マイクロプラスチックによる海洋汚染など」の抑制することがストロー廃止の目的でした。
商品のテイクアウトがあるスタバは、マイクロプラスチック抑制効果があるかもしれませんが、アメリカン航空の場合は、原則、空港内や機内での消費ですから、廃棄段階をしっかり管理すれば、プラスチック製のストローなどを使用していても、マイクロプラスチックに関する環境影響は極めて限定的でしょう。
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