2018年5月21日に、単独・無酸素での登頂にこだわり続けた登山家・栗城史多さん(35歳)がエベレストで遭難し、死亡しました。
ご存知のように、栗城さんは、20代で6大陸の最高峰に単独・酸素ボンベ無しで登頂を達成し世間から注目されました。
北海道瀬棚郡今金町出身で、大学は、札幌市内にある札幌国際大学だったので、北海道のローカル番組での出演機会も多く、私にとっては、比較的、親しみのある方でした。
今では、山頂からのネット中継をしながら登頂を目指す方も多いですが、栗城さんは、その草分けの一人と言ってもいいのではないでしょうか。
栗城さんの悲願は「エベレストへの単独・無酸素登頂」達成です。
しかし、今回を含めて、エベレスト(チョモランマ)登頂には8回失敗し、2012年にはエベレスト登山中に重度の凍傷を負い、手の指9本を失ったことから「再起不能」のうわさも出ていました。
テレビ報道によると、
◆ベースキャンプでは体調を崩していた(高熱が出ていた)
◆下山を始めたところ無線連絡に反応しなくなった
というから、滑落などではなく、体調不良により、休息をとっている中での低体温症ということかもしれません。
また、テレビ報道では、お父さま(敏雄さん)へのインタビューがされていましたが、「アルピニストの父」という立場なのか、
「何年か前から覚悟はしていた。それが来たかって感じ。うれしいことに遺体が(標高)7500メートルから下ろせるのは、すごいなと思っている。皆さんに息子に代わって、ありがとうございましたと言わせてもらう」
とのコメントが印象的でした。
しかし、亡くなった方に失礼ですが、栗城さんは、ネットでは、彼の功績に対して、どちらかというと批判的意見が多いです。
その理由は、
◆無酸素盗聴が必要な登山は、通常8000m以上
(達成している6大陸最高峰は全て標高8000m以下)
◆「単独登頂」といえるのか疑問
(単独登頂の定義の明確なものがない)
というものです。
そのため、「プロの登山家と呼ぶのはどうか、アマチュアでは」という意見もしばしば耳にします。
しかし、資金集めが困難な登山家のセルフプロデュースとしては、私は許される範囲ではないかと思います。
要は、「落ちこぼれだったのに、司法試験突破」みたいなタレント弁護士の経歴をよーくチェックすると、出身高校の偏差値が60を超えていて「ぜんぜん落ちこぼれじゃないじゃん」みたいな感じで、一般の人に「登山家」の存在を知らしめるためのキャラ設定だったと思います。
それにしても、残念で、個人的には、「エベレストに登頂してもらいたかった」と思います。
栗城史多さんのご冥福をお祈りいたします。
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