アイドルグループ「TOKIO」の山口達也メンバーによる強制わいせつ事件を受け、出演していたテレビ・ラジオ番組やテレビCMを放映する企業や自治体などは対応に追われているそうです。
ネットで情報を集めてみましたが、山口達也メンバーが現在、出演しているレギュラー番組は、
テレビ5本、ラジオ1本のようで、今後の放送は以下のようです。
◆Rの法則(NHK)
→番組変更:大人のピタゴラスイッチ
◆TOKIOカケル(フジテレビ)
→放送中止
◆ZIP(日本テレビ)月曜・水曜出演
→当面の間見送り(収録分は編集で対応)
◆ザ!鉄腕!ダッシュ!!(日本テレビ)
→当面の間見送り(収録分は編集で対応)
◆幸せ!ボンビーガール(日本テレビ)
→当面の間見送り(収録分は編集で対応)
◆TOKIO WALKER(ラジオ)
→次回放送は中止
こうして並べてみると、山口さんは、日本テレビの出演が多いんですね。
ZIPは、朝からワイルドな山口さんの顔を見るのはキツイので、個人的には、NHK(和久田麻由子アナ)、TBS(夏目三久アナ)といった「美人アナウンサー」出演情報番組に、朝はチャンネルを合わせてしまいますので、殆ど見ていませんでしたが、ボンビーガールや鉄腕ダッシュでの「職人ぶり」は、自長時間のタイミングが合えば、楽しみに見ていました。
特に、ボンビーガールでは、森泉さんが自前購入した古い家のリフォーム中の現場で作業するシーンが収録されていたはずなので「お蔵入り」になるのは、本当に残念です。
また、その他CMなどとしては、
◆スズキ(小型車ソリオ)
◆ヤマト運輸
◆フマキラー
◆福島県(農産物の安全性を訴えるポスター)
が放映中止や差し替え、撤去を実施しているようです。
これだけ著名な芸能人の単価がわかりませんが、テレビやCMは契約期間中であり、契約内容にもよりますが、お蔵入りした収録分、契約期間途中の打ち切りなどによる損害は大きく、すべて山口さんが個人で被るとなると、ジャニーズ事務所から支給されていた年収の何倍にもなり、数億円にのぼるでしょう。
また、おそらく、年末恒例の紅白歌合戦の連続出場も、今年は途切れるでしょう。
今回の事件を通じて、印象的だったのが、2つあります。
それは、
◆強制わいせつ容疑(書類送検)の報道を最初にしたのはNHK
◆ジャニーズ事務所が発表した極めて短文の謝罪文
です。
前者については、被害者である高校生がNHK出演番組の共演者であったことと、ジャニーズ事務所に忖度した報道をすることで国民からの批判を浴び、受信料の不払い運動発展を危惧したことが、報道を早めた、と言われています。
後者については、「大手企業」としては、率直にいって稚拙だと思います。
(ジャニーズ事務所発表の謝罪文)
報道関係各位
お酒を飲んで、被害者の方のお気持ちを考えずにキスをしてしまいましたことを本当に申し訳なく思っています。
被害者の方には誠心誠意謝罪し、和解させていただきました。
ジャニーズ事務所
企業が発表する謝罪文の「定石」である「社長限界でしょ」に当てはめると、謝罪と若干の事実関係についての記載があるだけで、「事実関係の詳細」「問題に至った原因」「再発防止策」「今後の対応」などについては、一切ない。
「捜査中」とはいえ、もうちょっと「大手企業としての文章」はあってもいいのではないかと思います。
ちなみに、ジャニーズ事務所のウェブサイトには、今回の事件に関連する情報はありません。
http://www.johnnys-net.jp/page?id=index
コンプライアンス重視の今の時代、「大芸能事務所」であるジャニーズ事務所のウェブサイトとしては違和感がある状態です。
山口さんの謝罪会見でも「用心棒」のごとく著名な顧問弁護士さんが後ろでしっかりサポートしていましたし、昔ほどの統制力はないといわれていますが、マスメディア対応のノウハウはよく蓄積されています。
しかし、所属タレントの不祥事発生時の総合的な組織体応力やウェブを含めた情報公開能力は、「組織の仕組み」(マネジメントシステム)としてもっと改善すべきではないかと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ591号より)
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