先日、今年で第5回大会になる「静岡マラソン」を5年連続で走ってきました。
この大会は、第1回、2回大会は、雨まじりの曇り空で、猛烈な東風。
つまり、走る前からからだは、凍え、走り出しても強烈な向かい風に悩まされる天候悪条件の思い出があります。
そのため、毎年ゲスト参加しているタレントの勝俣邦和氏曰く「修行僧のような大会」と言われていました。
第3回~5回は、第1回、2回と違って晴天で、逆に、「冬の割には春のように温かい(寧ろ暑い)」気象条件でした。
私は、腰痛の影響もあり、2月中は、1歩もジョギングをしていませんでしたので、完全なトレーニング不足。
本来なら「まともに走れる状態」ではありませんでしたが、第6回大会以降は、例年と同じ開催時期だとすると「走ることができない可能性大」なので、「完走できないかもしれない」という不安を胸に参加してきました。
「なぜ今後の静岡マラソンに参加できないかもしれない」かというと、静岡マラソンは、例年「3月第1週目の日曜日」開催なのですが、「2月4週目の日曜日」に開催している東京マラソンが、次期天皇さまとなる皇太子さまの誕生日が「2月23日」のため、「天皇誕生日付近の日程は、警備上の都合で、東京マラソンのゴールが皇居付近のために支障が生じるので開催日を1週遅くする」という話なのです。
さて、第5回静岡マラソンに話題を戻すと、この日の最高気温は、報道によると22℃だそうですが、マラソンコースはアスファルト道路ですから、体感的には「25℃以上」あるような感じでした。
そのため、過去の静岡マラソンと比較して驚いたのは「レース中に倒れている人多数」(私がレース中に目視で確認しただけでも15人以上)だったことです。
倒れているランナーをたちどまって、ひとりひとりに確認したわけではありませんが、倒れている症状は「足つり」と「心肺停止」です。
東京マラソン財団の調査によると、マラソンランナーに多い怪我・病気の症状は、
1.足の筋肉痛・関節痛
2.靴ずれ、転倒、まめなどの擦り傷(皮膚の怪我)
3.低体温
4.脱水症状
5.心肺停止
の順番で多いそうです。
このうち、生命に危険のあるのは、言わずもがなですが、「低体温・脱水・心肺停止」です。
これらの対策を簡単に挙げておきます。
◆気温、湿度など天候条件によって低体温症や熱中症は発生することを認識する
◆どんな方法でもよいので体を温めるようにする
◆暖かい甘い飲み物をゆっくり摂取する
◆アルコールは厳禁
◆レース中は、手足の筋肉は大変疲労しており、血液中にカリウムが上昇した状態のため、運動することでカリウムが心臓に還流され、心房細動になり、脳への血液がながれなくなり、意識がもうろうとなる
◆電解質のナトリウムが極端にさがると、低ナトリウムになり、生あくび、全身の発汗、意識レベルの低下、吐き気などが発生する(塩分とグルコースの摂取が必要)
◆給水が十分でないと、吐き気・嘔吐、めまい、頭痛といった脱水症状が現れる
◆マラソンを走った後に、みそ汁を飲むことも大事(みそ汁は血液と同レベルの塩分量)
おそらく、冬はふだんより発汗しないので、日常的に夏場より水分摂取量が減っています。
しかし、この日のように季節外れの暑さで走ったことで、脱水し、血液がサラサラからドロドロになることで、血管が詰まる、毛細血管に血液が回らず酸素不足になるなどの状態が発生して、心肺停止や足の攣りが多くのランナーに発生したのでしょう。
冬場のマラソンは、夏場に比べると走りやすいですが、それでもしっかり体調管理をしないと倒れてしまいます。
月並ですが、自分の体と対話しながら、走ることが大事です。
この日の静岡マラソンのゲストに五輪のマラソンに3度出場(メキシコ、ミュンヘン、モントリオール)された宇佐美彰朗氏(ベストタイムは2時間10分37秒)がスタート前のあいさつで「今日は気温が高いから頭を使って走ってください」とおっしゃっていたのが印象的でした。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ584号より)
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