「今年は異常」引っ越し難民、大量発生? 新生活スタートに思わぬ試練 業者のドライバー不足深刻」
という見出し記事を2018年2月23日付の西日本新聞が報じていました。
記事によると、
◆今年の3月下旬~4月上旬は希望時期に転居できない「引っ越し難民」が大量に生まれる恐れがある
◆物流業界では引っ越しを別の時期にずらす「分散引っ越し」を呼び掛けている
◆大手運送会社では外国人留学生がアルバイトスタッフとして働いている
◆ある福岡市の引っ越し業者では「3月24日~4月8日の2週間」は予約が一杯になっている
◆大手業者によると「法人契約は断れないため、しわ寄せは個人の利用者に向かいそう」
◆運転手不足を背景に昨秋、宅配大手のヤマト運輸と佐川急便が運賃値上げと労働条件見直しに踏み切ったため好待遇を求める運転手たちが引っ越し業者から宅配業者に流出し、ドライバーが不足気味になった
ということらしいです。
以前、仕事で引っ越し業者さんに関わったことがありますが、「年度変わりの前後は慢性的な人不足」とおっしゃっていました。
そのため、この時期に備えて、早め早めのアルバイト確保をするそうで、毎年この時期に雇用する「常連のアルバイト」さんへの声掛けはもちろん、学生アルバイトには「友達の紹介」による紹介料や割増時給などの制度もあるらしいです。
マネジメントシステム的(リスクと機会)に考えれば、引っ越し業者にとって「3~4月」は、「受注増」(機会)が見込めますが、反面、「不慣れな作業者による破損事故」「人手不足」(リスク)といったことが想定されるので、対策が必要なことはもちろんですが、今年はこうした通常の季節変動による「リスクと機会」以外に「同業他社へのドライバー流出」という「リスク」があったわけで、対応が遅れたところは「多大な機会損失を被る」という結果になるのでしょう。
多くの組織では、こうした「経営管理上のミス」は、担当責任者が、「自己納得」して、翌年への反省としており、組織的に「是正処置」として再発防止策をしっかり業務プロセスに落とし込んでいることが見える状態になっていません。
マネジメントシステムを運営する組織はもちろん、指導、助言する人、第三者的に仕組みを監査する人は、こうしたトレンドの変化がしっかり組織のシステムとして有効に機能しているか、確認しなければなりませんね。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ582号より)
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