「78歳で入社、90歳正社員 シャッター製造支える」
こんな見出し記事を、2018年2月20日付の毎日新聞が掲載していました。
記事によると、
◆オーダーメードシャッターの製造会社「横引シャッター」に勤務する平久守さんは90歳の正社員
◆78歳の時に知人の紹介で入社した
◆現在の仕事はシャッターを支える金具の一つを作っている
◆平久さんは「死ぬまで仕事を続けたい」と意気込んでいる
◆20歳のころ、ハサミや包丁の溶接を主とする工場を自ら設立した
◆長年、家族経営してきたが、海外の安い製品の台頭で需要が減り、65歳で会社を畳んだ
◆廃業後は、赤羽や錦糸町など都内各地をバスで回って散策するなど、リタイア後の生活を気ままに楽しんでいた
◆12年前、知人から「年齢に関係なく新規雇用をしている」と現在の会社を紹介され、再び働き始めた
◆勤務時間は午前10時から午後5時までで、片道30分かけて自転車で通っている
という。
記事を読んで、月並みですが、これからの時代、サラリーマンであっても、生涯現役で働ける会社が増えるんだろうな、と思います。
大企業では、定期採用が基本ですから、どこかで「定年」を設けなければ「老害」が発生し、下が成長しませんし、仕事がやりづらいですし、何より、労働者が無駄に余ってしまいます。
しかし、
・一定の受注が継続してあり、仕事が安定している
・受注は安定しているが決して高給ではない
・そこそこの人手が必要
という状況の中小零細企業であれば、「健康で協調性がある労働者」なら、「働きたいだけ働いてください」という企業も意外と多く存在するでしょう。
自営業者として、ある程度の蓄財があり、悠々自適な老後であっても、社会とつながっていたいという欲求が強い人は多いでしょうし、ぶらぶらしているぐらいなら、年金以外の定収入を得たいという人ももちろんいるでしょう。
私自身は、人並みに趣味もありますが、人との交流も欲しいので、ノルマがあったり責任感が軽い仕事で、要は「ストレスフリーで働ける仕事」であれば、ボケ防止もかねて、死ぬまで働きたいという欲求が70歳以上の高齢者になっても芽生えるかもしれません。
しかし、今の仕事であれば、まず無理だろうなぁ、と思います。
常に、最新の経済状況や産業界の動向、世間のトレンド、法規制の変更などをインプットし続けなければいけませんし、クライアントや取引先と丁々発止のやり取りをすることは、精神的にしんどいので、仮に「宝くじで10億円」が手に入れば、すぱっと今の仕事は辞めるか、相当規模を縮小してストレスが少ない仕事だけに絞ると思います。
話題は変わりますが、今朝(2月20日)の日経新聞の一面に労働法規の対象外となっているフリーランスの立場の人の業種ごとの最低賃金などが現在検討されているそうです。
産業界に有利な法規ではなく、働く人にとっても産業界にとっても、有効な法規制になってほしいと思います。
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