札幌市東区の生活困窮者向け共同住宅「そしあるハイム」で1月31日深夜に火災が発生し、11人が死亡した。
2018年2月1日付の読売新聞によると、
◆共同住宅を運営する合同会社「なんもさサポート」は入居者からの生活保護費などで施設を運営し、食事を提供していた
◆60歳以上の入居者に食事などのサービスを提供する場合は有料老人ホームと認定され、防火対策が義務づけられる
◆札幌市は無届けのホームにあたる可能性が高いとみて調査に乗り出している
◆「そしあるハイム」と同じような施設は全国に多数あり、専門家は「無届け施設の防火対策が急務だ」と指摘している
◆北海道警察によると、共同住宅に入居していたのは16人で、安否不明の11人のうち10人は60歳以上で、最高齢は85歳の男性
◆札幌市消防局は「住宅は築50年近く経過し、空気が乾燥して火の回りが早かった」としている
という。
他のメディアの報道によると、この施設は「下宿扱い」なので、スプリンクラー設置の義務はないらしいです。
ただ、からがが不自由な入居者もおり、防火対策は、一般住宅より、重要度は高いことは明らかです。
出荷の原因等、詳細は、まだわかりませんが、出火の原因は、きっとストーブでしょう。
ストーブのまわりに洗濯ものなど乾燥すれば、燃えやすい物質があれば、何かの拍子で引火したら、ひとたまりもありません。
遺族の方には叱られてしまうかもしれませんが、「運営会社の管理不備」と言ってしまえばそれまでですが、防火対策がきちんとした施設ではないところで、生活をせざるを得ない人が多数いる社会問題も併せて考えないと、まずいと思います。
それにしても、今回の出火で、思い出されるのが、2010年3月13日に発生した「札幌市の高齢者向けグループホーム「みらい とんでん」」の火事です。
この時は、60~90代の男性3人と女性4人の計7人が犠牲となる惨事が発生しました。
この施設は、法律的な夜勤のルール(1人配置)は、守っていましたが、体が不自由な入居者が多く、火災による犠牲者が拡大しました。
このケースも、たしかストーブが火元になっていたと思います。
(洗濯物をストーブの上に干すことは絶対に厳禁です)
同じ札幌の事故であり、札幌市消防局が、この教訓が生かせなかったのは、悲しすぎるし、残念としか、いいようがありません。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ579号より)
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