201825日に、牛丼チェーン店の吉野屋は、ソフトバンクユーザーを対象にした

「SUPER! FRIDAY」

に関して、自家用車での来店を控えるお願いやお詫びを発表した。

 

CMでバンバン流れているので、ソフトバンクユーザーでなくても、ご存知の方も多いと思いますが、「SUPER! FRIDAY」は、2月中の金曜日(2日、9日、16日、23日)の午前10時~午後10時に牛丼並盛り1杯を提供するサービスです。

25歳以下の学生は2杯無料)

 

各メディアの報道によると、サービス初回の22日は、全国の店舗に多数が来店し、イベントは大盛況だったようです。

しかし、吉野家のドライブスルー店舗では、入店待ちの交通渋滞が何キロにも及んだ店舗や駅ナカや駅周辺にあるある店舗では、行列が長蛇になり、駅利用者に迷惑が起きる現象も発生したそうです。

 

これを受け、吉野家は、

・車の来店の自粛

・混雑緩和のため『牛丼並盛り無料引換券』配布

・販売品目を牛丼、牛鮭定食、牛すき鍋膳等に限定

・ドライブスルー販売休止

の4項目を発表したそうです。

 

この企画は、おそらく、ソフトバンクと吉野家のタイアップ企画と思われます。

マネジメントシステム的に気になるのは、「イベントに伴う店舗の集客予測とそれに伴う影響」に関する読みの甘さです。

メディアの報道では、渋滞を引き起こした店舗では、渋滞をフォローするスタッフや警備員はいなかったそうですが、集客予測がしっかりしていれば、近隣住民に迷惑を掛けないよう、スタッフの増員手配をしていたはずですが、できていなかったのでしょう。

 

このイベントは、あと3回あるわけで、1回目がくしくも「企画の妥当性確認の場」となってしまいました。

しかし、本来であれば、1回目を開始する以前に、想定される影響や問題点を予測し、不測の事態に備えるオペレーション手順を決めておくべきですが、ソフトバンクも吉野家も、十分に「想定と対策&シュミレーションによる訓練」は実施していなかったのではないかと思います。

 

「たかが牛丼の無料配布じゃないか」ともし、吉野家やソフトバンクが考えていたら、それは、認識が甘すぎます。

たとえ話が古いですが、2001年に発生した「明石花火大会歩道橋事故」では、兵庫県警の警備体制の不備が裁判の争点となりました。

イベントは「群集が集まるので細心の対策が必要」なのは、「イベンターの常識」です。

ソフトバンクも吉野家も「コラボ企画」というアイディアはいいのですが、「不測の事態に備えるマネジメントシステムが確立していなかった」といえるのではないでしょうか?

 

ちなみに、吉野家は、日本最大のISO認証機関である「JQA」(日本品質保証機構)により、環境マネジメントシステムの認証を受けています。

こうした「イベントに伴う環境影響」がしっかり環境影響評価され、対策されていたのか、自ら検証するべきではないかと思います。

 

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