漫画原作者の狩撫麻礼さんが201817日に亡くなっていたことを小学館が発表した。

漫画は、単行本も漫画雑誌も少年期の「スポーツ根性もの」以来、殆ど読む習慣がないので、狩撫麻礼さんの真の読者やファンの方からは、お叱りを受けるかもしれない浅い知識しかないですが、少々、思い出に触れておきたいと思います。

 

私が、狩撫麻礼作品を初めて目にしたのは、「迷走王ボーダー」です。

この作品は、週刊漫画アクションで19856年に連載されていました。

私は、連載されていた雑誌ではなく、単行本になったあとの1987年に同じアパートに住んでいた大学の同級生に勧められて読みました。

作品の中に出てくる「あちら側の世界」「こちら側の世界」という表現が、印象的で、はまってしまいました。

ちなみに、狩撫麻礼さんは、影響を受けた漫画家「カムイ伝」(白土三平)だそうで、作風から「なるほど」と合点がいきます。

 

その後、狩撫麻礼作品を目にする機会がなかったので「ひと財産を築いて引退されたのかな」と勝手に思っていました。

ふたたび、狩撫麻礼作品に出合ったのは、テレビドラマ化された「リバースエッジ 大川端探偵社」でした。

テレビドラマを見て、衝撃を受け、原作を読みたいなぁ、と思って調べたら、原作者名は「ひじかた憂峰」。

この方誰?と思って調べると、狩撫麻礼さんが別名義で発表した作品だということを知って、「しっかり漫画原作者として活動されていたんだ」と懐かしく思いました。

 

メディア情報によると、狩撫麻礼さんは、他にも「土屋ガロン」、「椿屋の源」など多くの別名義で作品を発表していましたが、その理由は「読者に狩撫麻礼のイメージにとらわれた印象を持たれないようにするため」だそうです。

確かに、ビジネス的に考えて「一度売れたブランドを棄てる」ことは勇気がいりますが「特定のイメージを持たせないようにするため」という論法は、よく理解できます。

 

話は少しそれますが、俳優さんの中で「本名や私生活を明かさないことを方針としている方がいる」のと一緒で、「私生活に関する個人情報を表に出すとそのイメージで、作品を見る際にバイアスがかかる」ということはよくあります。

私は特にそうですが、俳優さんの生年月日や出身地、出身大学、俳優になるまでの経歴を調べてしまうタイプですが、そうすると、例えば「高校生の役を演じている」のに「この俳優さん、実年齢は30歳じゃん」とリアリティが一気になくなります。

また、実年齢を知っていると、兄弟、姉妹、親子の役柄で、「実年齢だと、弟の方が年上じゃん」とか「親子の設定なのに、年齢差は5歳じゃん」という印象も芽生えてしまいます。

 

狩撫麻礼さんの話からそれてしまいましたが、そういう点も、「本名を明かさず、名義を作品によって変えた理由」だったのでしょう。

 

亡くなった後に、めちゃめちゃ読みたい衝動にかられたのは、私の中では、「ナニワ金融道」などの作品がある青木雄二さん以来です。

ヤフオクで、「狩撫麻礼作品」を集めて、じっくり読んでみたいな、と思います。

 

【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ
7
つの思考法』(パブラボ刊)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)