私が「不祥事を止めるISO」というタイトルの本を上梓したのは、20075月。

早いもので、それから10年が経過しました。

 

ちなみに、本の構成は、

 

1章 不二家と関西テレビの「自爆」

2章 「再発防止」の標準化思考

3章 企業不祥事を分析する

4章 お役所は理不尽

5章 ISOをビジネスに活かす

6章 「機能不全のISO」をISO的に分析する

7章 標準化思考獲得への道

 

というもので、出版社が紹介した本書の内容は、以下のようなものであった。

 

(以下、光文社(版元)コメントより引用)

本書は、このようなご時世で、なんとか日本企業が「自律した組織作り」ができるよう、その考え方を説明するものだ。

 

もちろん、企業の管理責任者の方が読んでも役に立つが、それよりむしろ、ISO的な考えをもっと広い意味でビジネスに役立つよう、根本的な考え方を一般読者に説明していく。

よって、ISO取得企業だけでなく、世の中を騒がせた事件・事故の本質を、すべてISO的な思考で分析していく。なぜ問題は起きたのか、そしてどうすれば再発防止できるのか。

 

こうした分析を、専門用語はなるべく使わず説明していく。これは、おそらく今まで誰も試したことのない挑戦だと思う。

(引用ここまで)

 

最近、以前の顧問先の担当者さんや業界の仲間から、

「神戸製鋼所や日産自動車の問題が起きて、有賀さんの本を思い出して読み返してみましたよ。機会があったら、第2弾を書いてくださいよ」

というメールが相次いでありました。

 

現実的には、なかなか「紙の本」は、出版社に企画書を持ち込んでも、「売れる見込み」がなければ、まず、出してくれません。

しかし、ISO認証を返上した企業の経営者からも、「また、ISOをやりたいですね。うちは、当時より組織が大きくなり、若いスタッフも増えて標準化の重要性を痛感しています」という声も私に入ってくるので「ISOは企業経営に効果のあるシステムである」ということを世間にうったえる本は書きたいと思います。

 

企業不祥事が発生すると、ISO認定認証制度は、いろいろとテコ入れしてきました。

例えば、「認証審査で不祥事が見つからないのは審査員に専門性がないからだ」という議論が高まったときがありました。

 

しかし、これも、現場にいる私からすれば「微妙」です。

「その業種の専門性が強い審査員」となると、同業他社出身者になりますが、そのような経歴だと、受け入れ側の企業が、「技術情報の流出」を懸念して審査に訪問する許可を出してもらえません。

 

また、「専門性に強い」といっても、仕事のやり方は「各社各様」で、経歴的に「専門性に強い審査員」と言われている人でも、「組織と専門用語や業界共通用語で会話ができる」というだけで、「組織が決めていないことを突っ込んで確認する能力」にはまるで長けていない方も多いです。

そばでインタビューを聞いていると「えっ?!なんで、こんなことを聞かないんだろう?」というシーンはよくみうけます。

 

また、「逐条型審査=審査のために作成したふだんの業務では必要のない文書や記録が増える」という反省から、審査スタイルが「プロセスアプローチ」になりました。

しかし、これも、要は「御用聞きスタイル」となり、「組織の現状の仕事の流れを追認するだけ」の審査と化している現状があります。

この方式では、「業務システム上の不備や欠陥」を検出することは、まず、無理でしょう。

・・・と、こういったことを「不祥事を止めるISO思考(第2弾)」では、触れたいです。

どこか、企画に興味を持ってくれる出版社は、ないものかな、と思います。

 

そういえば、Amazonでは、本書に4件のレビューコメントがあり、「Amazonマスターさん」が2015年に、以下のような感想を書いてくれています。

 

(以下引用)

ISOはマネジメントシステムへの「依存者」を増やすような状況だと思った。認証というお墨付きは確かに利害関係者に安心を与えるだろう。しかしそれでも不祥事を防げないのであれば、しょせんマネジメントシステムという看板にすがる依存者と同じことである。

ではISOは使えないのか。

私は、ISOはまだ「発展途上」なのではないかと考える。これだけ世界に普及してしまったのだから、もやはなくなることはないというのが大きな理由だ。

だから、あと20年か30年すれば、問題はかなり是正されるだろう。あと四半世紀か半世紀になるか、その間、無駄なコストと人員を割くのは長い目で見れば悪い話じゃないと思っている。もしISOがなければないで、我々は他の安易な手法やシステムに食いつき、依存するに違いない。

どうせ不祥事なんてなくならないし、不祥事が減ったように感じるとすれば、それは単に「カモフラージュ」の技術があがったということである。それほど我々の社会とは、「知的欺瞞」に満ちているものなのである。

一般書で役立つISO本は現状ではこの本のみと言ってよい。

(引用、ここまで)

 

「一般書で役立つISO本はこの本のみ」

嬉しいコメントです。

それにしても、2015年のコメントですから、本書を出版してから8年経過しています。

中古品を購入してくれたのかもしれないですね。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ573号より)

 

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