国土交通省の資料によると、2016年の高速道路での落下物処理件数は、約36万4000件(NEXCO3社および本四高速道路、首都高速道路、阪神高速道路の合計)になるそうです。
つまり、平均にすると1日に約1000件、90秒以内に1件の落下物が処理されているそうです。したがって、私たちが自動車を運転していて、落下物に衝突したりする「事故」は、誰もが頻繁に遭遇する可能性がある、といえるのかもしれないです。
なお、高速道路の落下物が原因で、事故を起こした場合、「落下物の落とし主」がわかっている場合は、「落とし主との過失交渉」になるそうです。
一般的には、過失割合は「運転手よりも落とし主」の方が大きいそうです。
「落下物の落とし主がわからない場合」は、車の修理費は、車両保険での支払いになるそうです。
ただ、「車対車・限定危険」の特約が付いている場合は、保険金支払いの対象外になるケースがあるそうです。
落下物で多いもの(事例:NEXCO西日本)は、
・プラスチック・ビニール・布類(毛布など):約3割
・自動車部品類(タイヤなど):約1割
・木材(角材やベニヤ板など):約1割
だそうです。
NEXCO西日本では、「非常に危険な落下物」の事例として、「金網フェンスや建築用のアルミダクト」なども挙げています。
ちなみに、以前に、私のコラムで「東名高速道路を走行中に、前の車から落ちてきた落下物でタイヤがパンクする」という事故について書いたことがありました。
2か月ほど前ですが、子会社にプロ野球球団を所有する某大手新聞社の記者と名乗る方から、メールが届きました。
メールアドレスのドメインが、新聞社のものであったので、信用して、返信したところ「高速道路で事故を経験した方について調べていますが、ブログを拝見したので、よかったら取材させてほしい」と言われました。
仕事が忙しい時期でしたが、記者の方曰く「高速道路の落下物の危険性について警鐘を鳴らす目的で記事を書いています」というので、「交通安全の啓発という意味で社会貢献の一助ができるならば」と思い、「基本的にはOKです。ただ、私の経験した事故は、コラムにも書きましたが10年以上前のことですよ」と返信しました。
すると記者から「5~6年前までの出来事なら上司を説得できるのですが。。。」と返信が来たので、「それでは、私は取材対象にならないので、また、何かありましたらお問い合わせください」と返しました。
その後にもメールがきましたが、「載せてあげますよ」的なメールの対応が鼻についたので、その後のメールは「スルー」しました。
話を戻しますが、物流会社に訪問すると、「運送中に想定される事故」として、「車両故障による油漏れ」は、想定して対応策や訓練もされています。
しかし、「運搬物や自動車関連部品の落下による他者への事故」はあまり想定されていません。
また、落下物の落とし主がわからない場合に事故に遭遇すれば、「自損事故」扱いになり保険適用にならないもあります。
もちろん、ケースバイケースですが、こうした場合について、想定していなかった組織は、検討しておくことが必要かもしれません。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ573号より)
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