環境マネジメントシステムに詳しい方なら「常識的な話」ですが、環境マネジメントを考える上での上流に「環境側面と環境影響」という概念があります。
「環境側面」とは、規格の定義では、
「環境と相互に作用する可能性のある組織の活動、または、製品またはサービスの要素」
と規定されていますが、定義を読んだだけでは、一般的には、余計にわかりずらいです(笑)
もうちょっとかみ砕くと、「原因と結果」が「環境側面と環境影響」です。
例えば、「CO2の排出による温暖化」を環境影響とすれば、その原因となる「電気の使用」「ガソリンの使用」などエネルギーの使用は、環境側面となります。
環境影響を「騒音」とするならば、その原因は「製造設備の使用」「重機の使用」などになるので、それが環境側面となります。
要は、環境影響の原因である「環境側面」を組織の中から抽出して、その環境側面を、組織が定めた基準で重要度分類して、重要度が高い環境側面を「著しい環境側面」として「特定」します。
そして、特定された著しい環境側面を低減させたり(環境目標)、これ以上増えないように管理する(運用管理とか運営管理という)ことが、環境マネジメントシステムの柱になるわけです。
(注:“植樹活動”など環境によい取り組みを著しい環境側面としている場合は、低減ではなく増加が目標になることもあります)
ここから先は、少々マニアックは話で、「環境への取り組みが踊り場に来ていて、少々行き詰っている」という方への情報です。
環境側面の抽出についてですが、「使用するエネルギー設備」といった物質で拾っていくと、行き詰るケースが多いようです。
結論から言えば、その場合、「組織が実施する作業や業務、活動で環境側面を抽出する」という工夫をすることで突破口が見えることがあります。
例えば、
◇生産方式の改善
◇不良率低減活動
◇新生産方式の開発
◇生産設備の改善
◇供給者・請負者の環境管理
といった「活動」単位で環境側面を抽出するわけです。
結果的には、重複する環境側面もあると思いますが、少し違った視点で環境への取り組みを捉えることができるでしょう。
私が経験した事例では、ある会社は、原発停止以降、ガスエネルギーの比率を高め、かつ、生産効率を上げ、設備の停止時間を削減する取り組みをしていました。
それと並行して、他社より高い防錆性能を持つ表面処理技術の開発により顧客の信頼も得ていました。
前者の活動は、もちろん、環境への取り組みとしてガンガンに管理レベルを高めていましたが、後者に関しては、「品質向上」という観点ではやっているのですが、「環境上の取り組み」という観点では全く認識していない=環境側面としても抽出されていないんです。
このようなケースでは、「活動」単位で環境側面を抽出することで「環境への取り組みの視点」が確実に変わります。
「活動レベルで環境側面を抽出する」という発想が薄い組織は、ぜひ、試してほしいと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ529号より)
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