イソップ童話の「北風と太陽」は、みなさんご存知だと思いますが、この話の本質は、
◆人に何かをしてもらうには、北風の様に無理やりではうまくいかない
◆太陽みたいに、相手の気持ちになって考えれば、無理をしなくても人はちゃんと動いてくれる
ということでしょう。
話は少しそれますが、「オーバーブッキングによる乗客引きずり降ろし事件」など搭乗トラブルで話題の「ユナイテッド航空」が、またまた、ワイドショー(羽鳥さんのモーニングショー)で話題になっていました。
今度は、やや明るい話で、うろ覚えですが、確か、「ファーストクラスに変更できなかった乗客が、機内でエコノミーシートの座席(一列)を独占させろ、的な主張をして騒ぎ、出発できなくなった」というトラブルです。
「乗客引きずり降ろし」のイメージだと、このような迷惑な乗客がいれば地上係員や警察権力を使って機外への「強制退去」という手に出たでしょう。
しかし、今回は、「騒ぎを起こしたわがまま乗客を自主的に降ろすことに成功した」というのです。
その方法は、
「他の乗客をいったん機外へ降ろす」
です。
わーわーわめき、まわりの乗客に迷惑をかけトラブルを起こした客は、「機内にたったひとりになった」とたんに、自主的に降りたそうです。
おそらく、「たったひとりに機内でなって、我に返った」のでしょう。
赤ちゃんや子供が、自分の思い通りにならないと、「親が見ている前でわざと泣きわめき主張を通そう」とします。
しかし、我慢して、しらんぷりし続けると、次第に泣き止みます。
つまり、「泣いて我を通してもどうにもならない」ことを理解するから、自ら「泣き止む」わけです。
わめきちらし、まわりの乗客に迷惑をかける人は、「誰かに自分の主張や思いを聞いてもらいたい」だけですから、聞いてもらえる人がいなくなれば、「わがままな自分」に気づき恥ずかしくなるわけです。
忙しい現代社会において、毎回このような「太陽政策」を取れないでしょうけれど、悪評続きだったユナイテッド航空にとっては、「明るい話題」ですね。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ543号より)
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