2017年12月3日に開催された福岡国際マラソンで、ナイキ・オレゴンプロジェクトの大迫傑選手が、2回目のフルマラソンで、「2時間7分19秒」という日本歴代5位に相当する成績で3位に入りました。
今大会は、2012年ロンドン五輪金メダリストのキプロティク選手や公務員ランナーの川内優輝選手、箱根の山の神ことコニカミノルタの神野大地選手など豪華な選手が勢ぞろいしていましたので、個人的にも注目していました。
しかし、この日は、福岡国際マラソンの開催された博多で仕事。
そのため、録画をしてきましたが、顔見知りランナーさんも何人か参加している福岡国際マラソンのスタート前に、Bグループがスタートする大濠公園と招待選手やAグループの選手がスタートする平和台陸上競技場をチェックしてきました。
(※競技場スタートできる人数は限られ、持ちタイムが遅いグループは大濠公園スタートで約1.6キロ地点で合流します)
事前の天気予報では「最高気温15度最低気温5度湿度50%程度」と予報されていましたが、当日は、大会本部は「曇り」と発表していましたが、「晴れ」に近く直射日光が強くて、体感的には気温が高く、大迫選手や川内選手は「帽子着用」でした。
スタート30分ほど前に、知り合いのランナーに会いましたが、「今日は暑いです」とおっしゃっていたので、暑さに弱い選手には、苦戦のレースだったと思います。
さて、大迫選手の走りと完走後のインタビューを夜に映像でみましたが、「浮かれることなく冷静だな」と思いました。
たぶん、東京五輪を見据えて、一歩一歩ステップアップしていけばよいと「安全運転」をしている気がしました。
つまり、30キロ過ぎも「無理すれば先頭集団についていけたけど、持ちタイムが2時間10分台だから、まずは7分台が出せればよい」と着実に走ったようで、まだまだ、走りにも余裕があるように素人目には映りました。
また、今回、日本人2位に大塚製薬の上門大祐選手(23)、3位にNTT西日本の竹ノ内佳樹選手(25)が入り、MGC出場権を得ました。
上門選手も、竹ノ内選手も、一般参加選手で、まだ20代で、1万メートルの記録も飛びぬけていません。
月並ですが、日本人4位(全体9位)になった川内優輝選手を含めて「1万メートルのスピードがあるからマラソンも強いわけではない」ことを改めて証明したレースだったと思います。
今回、ペースメーカーは「1キロ3分」で設定されました。
つまり、ハーフマラソンに例えれば、「63分台前半」です。
このタイムであれば、箱根駅伝を走る常連校のレギュラーメンバーであれば、各大学5~6人はいます。
確か、川内選手の1万メートルの持ちタイムは、29分台。
それでも、ベストタイムは2時間8分14秒です。
要は、1万メートルの持ちタイムが30分以内であれば、そのまま42キロ押すことができれば、2時間7分は切れる計算です。
日本歴代3位の2時間6分台の犬伏選手は元大塚製薬、リオ五輪女子代表の伊藤舞選手も大塚製薬所属です。
大塚製薬の選手は「スピード持久力」がつけられる練習をしているのか、それとも、そういう素質がある選手をスカウトしているのかわかりませんが、「マラソンの強さ」の秘密がありそうです。
また、今回の福岡国際でびっくり仰天なのが、2時間5分台で優勝したノルウェーのモーエン選手。
大会会場の放送では「スキーのクロスカントリーからマラソンに転向した選手です」と紹介されていました。
しかも、これまでの自己ベストは2時間10分台ですからね。
ちなみに、2時間5分未満の選手は、約30数人いますがすべて黒人選手です。
モーエン選手は、おそらく「白人初の2時間5分台」です。
「黒人選手でないと2時間5分は切れない」と伝説のように言われてきましたが、そうではないことをモーエン選手が証明しました。
かつての女子マラソン世界記録を持っていたクリスチャンセン選手もノルウェー。
日本陸連は、ノルウェーや大塚製薬の練習についても研究して欲しいものです。
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