2017年11月23日付の朝日新聞によると、
(以下、引用)
自民党の竹下亘総務会長は23日、天皇、皇后両陛下が国賓を迎えて開く宮中晩餐会をめぐり、「(国賓の)パートナーが同性だった場合、私は(晩餐会への出席には)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」と述べた。
岐阜市内で開かれた党支部パーティーの講演で語った。
(引用ここまで)
という記事を配信していました。
記事によると(記事を編集)、
◆竹下氏は、オランド前仏大統領が来日した際、事実婚相手の女性を宮中晩餐会に伴ったことについて、宮内庁が悩んだ
◆次に、同性同士のケースに触れ、日本国として必ず近い将来、突きつけられる課題ではないか
ということを指摘したそうです。
このニュースを知ったとき「これは、また、問題発言になるのではないだろうか」と率直に感じました。
竹下氏の発言が、単なる「今までの日本の慣習からしたら、担当の役所は、扱いに少し悩むでしょうね」レベルの話であれば、「確かにその通り」ですから、「問題提起」的話題として問題ないと思います。
ただ、竹下氏の、
「(国賓の)パートナーが同性だった場合、私は(晩餐会への出席には)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」
という発言は、政権与党の要職(三役のひとつである総務会長職)に就いている方としては、大問題でしょう。
一般人が、「LBGTに関して、個人的感情や感覚」を述べるのと違って、竹下氏は、政治家(国会議員)であり、政権与党の大幹部の立場の方ですから、「感情論」で意見するのは問題だし、少し前の流行語でいえば「政治家としての品格にかけた発言」であることは明らかです。
そもそも、「国賓を天皇陛下の晩さん会に招待するか否か」は、「陛下が決める」ことで「政権与党が意見する立場」にはないと思います。
個人的感情として、好きか嫌いかは別にして、国際的な流れは、「価値観の多様性」を認めある時代です。
国賓としてお招きする方の国の法律や価値観、倫理観として「事実婚」や「同性婚」が認められているのであれば、それを認めるのが先進国家としてのあるべき姿でしょう。
もちろん、「事実婚」や「同性婚」である「国賓のパートナーをおもてなししたことが今までないのでどうしたらよいかわからない」と仮に「宮内庁」が言うのであれば、それは「業務改善不足」で職務怠慢です。
(もちろん、現状の手順に無いことですから対処が難しいのはわかりますが)
今回の「LBGT」に対する大物政治家の発言でよくわかりましたが、夫婦別姓問題を含めて、まだまだ、日本の政治家は、保守的な価値観しか理解できない人が多いことに愕然です。
少なくとも、相手の国の法律や倫理観、価値観を認めるという姿勢が政治家にないと、他国と良好な関係を築いていくことはできなのではないかと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ569号より)
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