2017年11月1日付のスポーツ報知によると、
「2018年3月末に、東芝がフジテレビ系の国民的アニメ「サザエさん」(日曜・PM6時30分)の番組スポンサーを降板する方向で調整に入った」
と報じていました。
記事によると、
◆東芝は、1969年10月の放送開始から約48年にわたりCMを提供してきた
◆東芝は2017年6月に、綱川智社長が「(スポンサーは)一定の有効価値がある」と継続の意思を示した
◆綱渡りが続く経営状況から合理化が避けられないと判断し、広告大手の電通に申し入れた
◆家電市場が頭打ちになった1998年11月に東芝の1社提供を終了
◆2015年には不正会計問題が発覚し、白物家電事業は経営再建の一環で中国企業に売却した
◆東芝は、エレベーターや鉄道システムなどの社会インフラ事業に注力する方針を掲げており、スポンサーを続ける意味合いが薄れていた
◆「サザエさん」は1979年に番組最高視聴率39.4%を記録し、長寿番組として愛されてきた
◆2016年には視聴率1ケタ台も記録するなど、近年はやや低迷し、2017年10%台前半で推移している
という。
東芝がスポンサーを降りるのは、「白物家電事業から撤退」した時から「時間の問題」と思っていたので、「遅い決断」だと思います。
サザエさんは、視聴者層がファミリー層であり、家電などファミリー層主体の製品・サービス群の企業でも、知名度がない場合の国民への認知度を高める目的なら、スポンサーをする価値は、わずかにあると思います。
しかし、東芝は、冷蔵庫や洗濯機などから撤退しており、知名度があるので、製品紹介のCMを流してもスポーツ報知が報じるように、あまりCMが購買に繋がる効果はなく、意味はないでしょう。
それにしても、サザエさんといえば、少し前は「週間視聴率ランキング」で、ベストスリーの常連でした。
その時のイメージがあるので、近年の視聴率が「10%前半」に落ち込んでいたことを知りませんでした。
ファミリー層のテレビ視聴習慣の変化もありますが、
・波平の声優 永井一郎氏→茶風林氏への変更(永井氏は2014.2.9放送まで担当)
・舟の声優 麻生美代子氏→寺内よりえ氏に変更(麻生氏は2015.9.27放送まで担当)
も視聴率の低迷に影響しているのかもしれません。
声優の変更は、視聴者にできるだけ違和感を与えないよう、例えば、ルパン三世なら山田康夫氏から栗田貫一氏と似た声の人を後任にしています。
しかし、そのキャラクターのファンからすれば、声優の変更による変化は大きく、「視聴習慣から脱落する」層もいるようです。
サザエさんの声優は、劇的ビフォーアフターのナレーションでもおなじみの「加藤みどり」さん。私の中では、女優として出演していた「がんばれ!!ロボコン」のイメージが今でも強いですが、「サザエさん=加藤さん」ですので、降板することになったら、昔からの視聴者層にとっては、「もう違うアニメ番組」に映るかもしれないですね。
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