2017年9月27日に、「希望の党」代表に就任した東京都の小池百合子知事が、「旗揚げ会見」を行いました。
会見の途中で、「公務の都合」で小池都知事は中座し、メディアから早速「二足のわらじは難しいのではないか」とツッコミを受けていました。
また、毎日新聞の報道では、都知事としての「公務」を相次いでキャンセルしているそうです。
9月26日までにキャンセルした公務は、
◆10月21日~25日のパリ出張
◆9月29日の「APT Women(東京都女性ベンチャー成長促進事業)キックオフイベント」
◆9月30日の「六本木アートナイト2017」への出席
などだそうです。
報道では、他にもイベント出席の取りやめが検討されているそうで、都は欠席理由を「日程の都合が付かなくなったため。それ以上は存じ上げない」としているそうですが、明らかに小池都知事が「政務優先」となった日程を組み始めたということでしょう。
いくらプライベートを犠牲にしてパワフルに働くとしても「からだはひとつ」ですから、イベント出席などのキャンセルは、「二足の草鞋」を履く以上、仕方がないことでしょう。
元大阪府知事、大阪市長で、日本維新の会の代表を務めていた橋下徹氏は、「プライベートの時間を削れば二足のわらじは可能」という見解をしていますが、これは「ある意味正しく、ある意味やはり無理」なことでしょう。
言い方は悪いですが、主要な国内外の会議や政策指示以外の「顔見世パンダ的業務」(例:イベント参加)を「省いてもいい仕事」とするのなら、「二足の草鞋」は可能でしょう。
しかし「このイベントには景気づけに知事が居なければ盛り上がらない」と捉えるのであれば、「都政と党代表業務の時間が重なること」は多々あり、難しいといえるでしょう。
さて、テレビメディアでは、過去に「国政政党の代表を首長が務めた事例として「橋下徹氏、前滋賀県知事の嘉田由紀子氏(日本未来の党)、大阪府知事の松井一郎氏」を上げています。
しかし、歴史を振り返れば、日本社会党の飛鳥田委員長(横浜市長)もいます。
飛鳥田氏は、1953年4月20日から1963年4月9日まで旧神奈川一区から選出され衆院議員を務めていました。
横浜市長は、1963年4月23日~1978年3月1日まで務めていますが、日本社会党委員長に1977年12月17日(~1983年9月7日)に就任していますから、委員長に就任した当時は、横浜市長でした。
ただ、その後、1978年3月1日に横浜市長を辞任していますから、「首長で国政政党代表」は約3ヶ月で解消されています。
その後、飛鳥田氏は、1979年10月8日~1983年11月28日まで旧東京一区選出の衆院議員になっています。
ただ、横浜市長を辞めた経緯から、地元の神奈川では、後援者の支持が得られず、東京に選挙区をくら替えしたようです。
2017年14時55分現在、希望の党と民進党が合流するという速報が流れました。
これで、小池氏の「都知事辞任と衆院選に出馬」はほぼ確定でしょう。
これからの1か月、小池新党と後任都知事の話題で持ちきりとなるでしょう。
元首相の小泉純一郎氏は「原発ゼロを争点」にすれば、自民党の脅威になる、と予想しています。
確かに、連立を組む公明党も支持者は「原発反対派」が多いだけに選挙戦の戦い方が難しいでしょう。
「女性初の首相」になれるかどうか、都知事を約1年2か月で放り出す形となるだけに、「国民の風はどのように吹くのか」次第ですね。
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