2017年9月8日付の産経新聞によると、前新潟県知事の泉田裕彦氏が、衆院新潟5区の補欠選挙(10月10日告示、22日投開票)に出馬する見込みだという。
この補欠選挙は、先日亡くなった元山古志村村長だった自民党の長島忠美元復興副大臣の死去に伴うものである。
しかし、このニュースには、
「おいおいおい」
である。
泉田氏が、そもそも3期12年間務めた新潟県知事を辞職したのは、「東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に慎重な姿勢を貫き、任期の終盤には県政運営などをめぐって自民党新潟県連との軋轢があったから」ではないか。
つまり、自民党新潟県連も節操ないし、泉田氏も節操なさすぎである。
若くして県知事に就任した泉田氏は、見た目のさわやかさもあり、新潟県内では圧倒的な知名度と人気がある。
自民党新潟県連は、そこに目をつけ「勝てる候補」として擁立を画策したのであろう。
また、泉田氏も、現在は「浪人中」であるゆえ、「肩書き」を求めたのであろう。
どっちもどっちであるが、安倍政権への国民不振から「確実に勝てる候補が欲しい自民党」と「肩書きが欲しい泉田氏」の利害が一致した形ではあるが、なんとも、がっかりな話である。
まぁ、自民党新潟県連としては、「数合わせ」としてよくやる手口ではあるから「またかよ」程度であるが、原発に対する自らの政治信条を通した泉田氏が、政策として原発を推進する自民党公認候補として出馬するのは、がっかりを通り越して唖然である。
泉田氏の抜群の知名度があれば、当選してしまうのであろうけれど、新潟県民の「良心」に期待したいし、泉田氏の明確な「自民党からの出馬に対する明確な説明責任」も果たしてほしい、と思う。
それにしても、仮に出馬するなら、「無所属候補」として出馬して欲しかった。
結局、官僚出身のエリート育ちの人は「誰かに担がれないとダメで自ら動けないひ弱な人」なのかな、と思う。
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