2017年9月5日付の時事通信社の報道で、「日本初の民間分譲マンションが建て替えられる」という記事を発信していました。
記事によると、
◆このマンションは、1956年に建設された「四谷コーポラス」(5階建て、28戸)
◆築60年以上がたち老朽化したため、2019年夏に地下1階、6階建て(51戸)に建て替えする
◆四谷コーポラスは現金一括払いではなく、初めて割賦販売が適用された分譲マンション
◆当時では珍しい、「メゾネット」タイプ(3LDK、約77平方メートル)の間取りが主体
◆販売価格は233万円で、当時の大卒初任給が1万円程度だった
という。
建築学には素人なのですが、築60年と考えると、「古い」ようにも感じますが、日本の古民家や欧米の建物は、築何百年という物件でも、基礎をそのままにして、内装をリフォームして住み続けている事例が一般的であることからすると「コンクリートは頑丈そうに見えるがたいして長持ちしない」といえるのでしょう。
四谷コーポラスに関しては、おそらく容積率にも余裕があり、28戸と所有者が少ないので、28戸を51戸にすることで、「建て替えの話し合い」がすんなりまとまり、現所有者の建て替え負担金もほとんどなかったのでしょう。
しかし、2030年頃に、日本のマンションの建て替え時期のピークを迎えるともいわれ、容積率がギリギリで建てられたマンションや所有者が多いマンションの建て替え問題は、もめる案件が急増するのでしょう。
また、建て替えが無理となり、「取り壊す」となった場合、土地を売却しても解体費が捻出できないケースもあるでしょうし、そうなると、「マンションの支払いが終わっても解体代がかかる負の遺産」となる時代が来るのでしょう。
そう考えると、現在の年齢と建物の築年数にもよりますが「マンションは区分所有せずに賃貸で住む」という選択肢の方がリスクがかからないのかもしれないですね。