ご存知のように、2017年1月1日より、柔道のルールが改正されました。
(このルールは、とりあえず、2017年9月の世界選手権まで)
目的は、「ポイントではなく1本を取る柔道の重視」です。
具体的には、以下のように変わりました。
『新ルール』
投げ技
・一本:変更なし
・技あり・有効 ⇒(新ルール)技ありのみ(有効は廃止)
合わせ技
・技あり2回で一本 ⇒(新ルール)廃止
抑え込み技
・一本:20秒(変更なし)
・技あり :15秒⇒(新ルール)技あり:10秒
反則技
・指導4回 ⇒(新ルール)指導3回
試合時間
男子・女子ともに4分間
勝敗の決め方
・試合時間を終えた追えた時点で「技あり」多いほうが勝ち
・「技あり」が同数の場合、「指導」の数にかかわらず延長戦
現在、ブタペストで、世界選手権が開催されています。
現時点(2017年8月30日)で、男女の軽量級各2階級が行われましたが、なんと、4階級とも「日本勢が金メダル」です。
(男子が、高藤選手、阿部選手、女子が渡名喜選手、志々目選手が金(近藤選手は銅、角田選手は銀))
残りの階級がどうなるかわかりませんが、ルールの良し悪しに関わらず、日本人選手が、メダルを取りまくると、「大会後のルール見直し」は必至になる気がします。
ただ、現状の範囲では、「日本人がイメージする柔道の試合」に確実になっている気がします。
ルール改正で素人目にも一目瞭然なのが、「試合の勝敗がわかりやすい」ことです。
また、「技ありをたくさんとっても合わせ技がない」ので、「選手は1本」を取ろうとします。
そして、「逃げ切りを図ろうとすれば、「指導」がきますから、組み合おうことになります。
いわゆる「ポイント柔道」だと、
「単に技を偶然に透かして手をついただけじゃん」
「力任せに倒されただけで、柔道の技を掛けたわけじゃないじゃん」
というポイント(有効や2009年以前なら効果)があり、「レスリングみたい」で、「技をかけあう」という試合をしない選手もたくさんいて、「見ていて面白くない」です。
「力任せも技のひとつ」という考えもあるかもしれないですが、やはり、「柔道技の攻防」でないと、「レスリングとの違い」が判らないですよね。
残りの階級の試合が行われていく中で、問題点が出てくるかもしれませんが、今のところ、「柔道の技を繰り出す能力」を競っているので「きれいな試合」が多く、阿部一二三選手に代表されるように「観客を魅了する試合」が多い気がします。
日本人以外の「柔道ファン」にも「1本を取る柔道の美しさ」が伝わる結果が続いている気がしますが、実際、外国の柔道ファンには、どう映っているのでしょうね。
今大会からは、「男女混合の団体戦」もあるようなので、大会終了後に、また、「新ルール」について考察してみたいと思います。
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