(前編からの続き)
子供には「このお店のハンバーグは口に合わなかったんなら、食べなくていい」と子供をしつけるべきだし、単にわがままを言っているなら「わがままを言わないで食べなさい」というべきだし、そうでなければ、教育上もまずいと思います。
こんな環境下で「自分は悪くない、悪いのは他人(店)」という思考を子供が身に着けたら、日本はどんどんおかしくなってしまいますね。
・・・とはいうものの、私もハタチぐらいの時には、苦い思い出があります。
確か、友達6~7人でファミレスに入ったときのこと、店員が聞き間違えて、違う料理を持ってきて、かつ、食後にとお願いしたドリンクを先に持ってきたことに私が立腹し、店員さんに注意したのです。
最初は、友達も加勢してくれたのですが、途中からちょっとしつこく、理詰めで、なぜ店員がミスをしたのか(例:ちゃんとオーダーを復唱しなかったなど)を説教しちゃったんです。
すると、友達の中にいた、私よりちょうど一回り年上の方が「お前がしつこいから逆にメシがマズくなったよ、謝るのはお前だ!」とマジで叱られてしまいました。
おっしゃる通りで、「他人に厳しく、自分に甘く」です。
店員のミスとその態度には問題があるものの、私の説教も、度が過ぎて少ししつこすぎて、それを傍で観ていた友達の気分を害することになっていることに気づかなかったんですね。
要は、「場の空気の変化」に気づいていなかったんです。
今の時代は、「触らぬ神に祟りなし」で、前述したファミレスの母子のような客に、まわりが「あなた、それは言い過ぎでしょ」とリアルに叱る人がいません。
話は変わりますが、40年前なら、電車で騒ぐこともがいたら、叱る大人(他人)が必ずいました。
冒頭の「お客様は神様です」にもどりますが、「高級な接客サービス」をウリにしているような場所ならともかく、今のデフレの時代、ふつうの飲食店などで、過剰な要求をするのは客の権利だし、それを結果として容認してしまうサービス提供側という図式、つまり「間違ったお客様は神様です思考」は、そのうち崩壊するのではないかと思います。
また、そうでなければ、日本はおかしくなっていってしまう、と本当にそう思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ536号より)
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