かつてキリンビール副社長だった田村潤氏が書いた「キリンビール高知支店の奇跡」(講談社+α新書)によれば、「NKK活動」という営業活動手法があるという。
「NKK」活動とは、「何も(N)考えないで(K)行動する(K)」こと。
具体的には、1時間に25軒、2時間に40軒訪問する、という凄まじい営業訪問活動。
キリンビールのある営業チームでは、いろいろと考え抜き、試行錯誤した上でたどり着いた結論が、
「考えたら動かなくなる、まずなにも考えないで、とにかく回ろう。そこからいろんなことが見えてくるはずだ」
という結論に達したのだという。
キリンビールのある営業チームがこの手法で活動したところ、
◇活動から1年で「一番元気なビールメーカーは?」というアンケート結果が18%から40%に
◇料飲店のシェアトップを奪還
したという結果に。
一般的な営業戦略としては、フレームワークとして、「3C」とか「4P」で分析をして戦略を練る。3C、4Pとは、
「3C」:
◆customer(顧客):自社の製品やサービスを利用する潜在顧客はどんな人なのか、顧客数や地域構成などの市場規模や、市場の将来性はどうなっていくのか
◆company(自社): 自社の売上高や市場シェア、ブランドイメージ、技術力はどれくらいのものなのか、自社の経営資源はどのような特徴があって、どの程度あるのか
◆competitor(競合):競争相手はどんな商品やサービスを提供できるのか、現在の競争状態はどうなっているのか
「4P」:
◆product(製品・サービス・品質)
◆price(価格・割引)
◆place(立地・流通・販路)
◆promotion(広告宣伝)
である。
このようなフレームワークを使って、どんな方策で営業展開していくべきか、考えるのが、効率的な戦略の立て方として定石だ。
ただ、逆に、机上で考え過ぎると、リスクが浮かび、動けなくなることがある。
つまり、最後は、ある程度、状況把握したならば、あれこれ考えずに極限まで「NKK(何も考えないで行動する)」をやる。
それによって、潜在能力が引き出され、自分の力が強くなり、お得意先から一目置かれる存在になるようになれば、今まで見えてこなかった水平線が見えるようになることもあるのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ504号より)
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