2017817日付の日刊工業新聞が、

(以下引用)

「しまむらはネット通販への参入を見据え、社内に「EC(電子商取引)研究プロジェクト」を立ち上げた。

顧客からの店頭にない商品の注文を簡略化する方法を研究するとともに、ICタグ(電子荷札)の導入も検討する。

しまむらはECICタグ装着には慎重な姿勢だったが、業界のEC化が進展しているため、「デジタル」にシフトする」

(引用ここまで)

と報じていました。

 

 

この報道を知って、全国展開する大企業の「しまむら」が、現状「ICタグや電子商取引を採用していなかったこと」にびっくりしました。

「しまむら系列」の子供服「バースデー」では、すでに「レジシステムの刷新」をしており、「社内的試験試行期間」を経て、ようやく、本体の「しまむら」にも導入という流れなのでしょう。

 

 

ユーザーサイドの立場からすれば、EC(電子商取引)やICタグの導入は、メリットの方が多いでしょう。

導入されていなければ、訪問した店舗に希望の商品が無ければ「お取り寄せ」になります。

おそらく、今のシステムであれば、近隣他店舗の在庫状況を電話でスタッフが確認して、お取り寄せ可能日を確認して販売する(あるいは取り置き)ことになるでしょう。

しかし、これでは、「やっぱり要りません」という機会損失も出やすいです。

 

 

また、ネットに慣れたユーザーであれば、希望商品をネット注文し、希望する店頭で受け取ることができるというから、利便性は確実に高まります。

お店側にとっても、ICタグにより生産管理の精度と効率は格段に上がるでしょう。

記事によると、「しまむら」は、最終的には、ウェブサイトからの通信販売、レジでのポイントサービスまでできるようにするようですね。

 

 

ただ、一般論ですが、「しまむら」の購買層は、現状、ネットに長けていない人が多いでしょう。

また、店頭でのスタッフとのコミュニケーションにより顧客との信頼関係が高められたり、スタッフの接客技術向上にも役立っていたでしょう。

そして、何度も店舗に足を運んでもらうことで、新たな商品を手に取ってもらい、購買意欲を高めるという側面もあると思います。

 

 

リアル店舗を抱える小売業の場合、ECとリアル商取引のバランスを上手く取らないと、「思ったよりうまくいかない」という結果になるかもしれません。

今後の「しまむら」の動向に注目です。

 

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