陸上の世界選手権ロンドン大会の男子マラソンが日本時間の8月6日に開催されました。
結果は、ご存知の通りで、川内優輝選手が9位、中本健太郎選手が10位、井上大仁選手が26位となり、残念ながら、日本人選手は入賞できませんでした。
しかし、テレビ観戦でもあきらかに伝わった「川内選手の後半の驚異的な粘り」は、多くの国民に感動を与えました。
「公務員が走ってばかりでいいのか」など、批判的な国民も一部にはいますが、いまや、川内選手について、
・走るところをみたい
・応援し続けたい
・感動や勇気をもらえる
・代表選手引退を撤回して欲しい
といった好意的な視点でとらえる人の方が大多数ではないでしょうか。
今回のロンドン大会について、川内選手的には、「やりきった感」があるのは明らかです。
川内選手は、かねてから、「暑さに弱い」ということを自覚していました。
しかし、オリンピックはもちろん、世界陸上、アジア大会といった「日の丸を背負う代表レース」は「夏レース」です。
したがって、夏場に開催される日本代表として走るレースに備えた準備として、
・コースの下見
・肉体の暑さ対策
・揺さぶりに対する対応走力
・海外レースの経験値
といった点の技量や能力を計画的に高めるための訓練をしてきました。
実際、世界陸上に関しては、2011年、2013年大会の18位から今回は9位(2時間12分19秒)と躍進しました。
また、ロンドン大会の走りをデータでみると、
・35キロ~40キロは、全体4位の15分58秒
・40~ラスト(2.195キロ)は全体1位の6分41秒
と驚異的で、「持てる力を出し切った完全燃焼」といえる走りであったことは明白です。
逆に言えば、「これ以上の対策をしても、日本代表にはなれるけど、国民の期待(メダル獲得)には応えられない=代表引退宣言」ということなのでしょう。
話は少し変わりますが、私は、川内優輝選手とは、年に5~6レースでお目にかかります。
確か、多い年は、7~8回だったと思います。
また、大会前夜の食事をされているときやジョギングをされているとき、レース後に温泉に入っているときなどにも立ち話をすることがありそれを「1回」としてカウントすると、たぶん、通算では、30回以上はお会いしています。
誰もが言いますし、おしゃべりすれば、一目瞭然ですが、川内選手は性格のいいナイスガイです。
ゲストや招待選手ではなく「勝負レース」の時は、私たちも配慮しないといけないですし、彼自身も「近寄らないでオーラ」を出しています。
しかし、「招待されて出場している練習代わりのレース」では、きわめて気さくです。
また、大会の前日イベントの前夜祭やレース後は、川内選手と写真を撮りたい人の長蛇の列ができていても、最後のひとりまで確実に対応してくれます。
一般的に、ゲストランナーでも、モデル系タレントになると「撮影禁止です」とスタッフに注意されることや、著名な元アスリートゲストでも、「前夜祭や記念撮影を途中で打ち切り」するケースが多いし、それが普通です。
けれども、川内選手は、「招待された選手の務めです」と、少なくともレース後は、確実に丁寧に最後まで対応してくれます。
今年は、世界陸上があった関係で、5月下旬にお会いしたきりで、次回は9月下旬のレースまでお会いできませんが、世界陸上の「激走」のあとだけにきっと「取り囲まれる」ことは間違いないでしょう。
代表引退後の川内さんですが、私の予想だと、
・冬のフルマラソンで2時間7分台を記録すること
・ウルトラマラソンで日本記録や世界記録を目指すこと
・47都道府県のフルマラソンの大会記録を作ること
は、少なくとも目指しているのではないかと思います。
川内選手は、基本的に「旅好き」なので、「47都道府県のフルマラソンの大会記録」は、絶対に狙っているでしょうし、達成すれば、ギネスものでしょう。
また、ウルトラの「世界記録樹立」も、多くのランナーの刺激となることは間違いなく、「代表を引退されてもきっと「一生、刺激を与え続ける存在」だと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ554号より)
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