2017年7月13日付の毎日放送によれば、
「6月に、兵庫県姫路市の小学校で行われた歯科健診で、歯科医師が児童30人の乳歯を本人の同意を得ずに抜いていたことがわかりました」
と報じていました。
ニュースによると、
◆姫路市によると、歯科医師は全児童849人のうち30人のぐらつきのあった乳歯を抜いた
◆歯を抜かれた子の親が学校に相談してこの事実が発覚した
◆姫路市は、本人の同意を得ていないことが不適切だとしている
◆歯科医師は「軽率な行為だった。歯並びや発育を考えて抜いた」などと話している
◆児童に健康被害は出ていない
というだそうです。
いわずもがなですが、他人が「歯を抜く(抜歯)」という行為は「医療行為」です。
医療行為とみなされるためには、
・治療を目的としていること
・承認された方法で行われていること
・患者本人の承諾があること
が必要条件です。
つまり、今回のケースは、「本人の承諾なしに抜歯した」ということになり、下手をすると「法律にも触れる」行為で、傷害罪になりかねません。
「歯科検診」ですから、歯科医師としては、
「永久歯の発育上、乳歯を早く抜いたほうがいい」
「歯医者に来ると費用もかかるから抜いてあげよう」
というあくまでも「良かれと思っての善意の行為」だったとは想像できます。
しかし、今の時代、「緊急性があった」訳でなければ、「児童(や保護者)の承諾を得ていない問題行為」とされてしまうのは当然でしょう。
私事ですが、「小学校の歯科検診」「乳歯」については、思い出があります。
私は、今までの人生の中で「虫歯で歯医者さんに行った経験」がありません。
「歯医者」に行ったのは「歯科検診で他の児童と比較して乳歯の生え変わりが遅い」ことを歯科医師に指摘され、親が私を歯医者に連れて行ったのです。
レントゲンをとると、普通なら自然と生え変わる乳歯が、深く根を張っていて、永久歯を圧迫していました。
歯科医師によれば「放置しておくと永久歯が待ちきれなくなって歯茎の隙間から生えてくる恐れがあるから、乳歯を抜きましょう」という判断でした。
確か、一気に乳歯を全部抜くとからだへの負担もあるので、何回かに分けて、抜歯しに通院しましたが、歯医者に行ったのは、人生でこの時だけです。
抜歯するときの注射の痛さと歯科医師の先生が「目をつぶってください」といったにもかかわらず、恐る恐る薄眼を開けたら、「先生がヤットコみたいな道具で乳歯を引っこ抜く」様子が見え、今でも「子供の頃の恐怖体験のひとつ」として深く脳裏に刻まれています。
できれば、今後の人生でも、歯科医院にはお世話にならない生活を送りたいものです。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ550号より)
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